中国杯の女子シングルの表彰台は、浅田真央(金・中央)、本郷理香(銀・左)、エレーナ・ラジオノワ(銅・右)の3選手だった。
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今シーズン(2015/2016年)のフィギュアスケート国際競技会(ISUグランプリ・シリーズ)がスタートしてはや3大会を終えた。
大会日程は、①スケート・アメリカ(ミルウォーキーで10/23~25)、②スケート・カナダ(レスブリッジで10/30~11/1)、
➂中国杯(北京で11/6~8)と前半の3大会に続いて、後半の3大会が開かれる。④エリック・ボンパール杯(ボルドーで
11/13~15)、➄ロステレコム杯(モスクワで11/20~22)、➅NHK杯(長野で11/27~29)、これら6戦の成績トップ6選手
によるグランプリ・ファイナル戦は12/10~13にバルセロナで開催され、今シーズンのチャンピオンが決まるのだ。それ
とは別に毎年の世界選手権は、今回ボストンで3/28~4/3で開催され、その年のチャンピオンが決まる。
中国杯の男子シングルは、ハピエル・フェルナンデス(金・中央)、金博洋キンハクヨウ(銀・左)、閻涵エン・カン(銅・右)の
3選手だった。
各有力選手は、この6大会に2度はエントリーするから、前半戦で有力選手はほぼ出揃ったことになる。今シーズンの特徴
として、男子・女子ともに、復帰したベテラン選手(浅田真央とパトリック・チャン)と中堅の実力選手(羽生結弦/ハピエル
・フェルナンデス/マックスアーロンなどと、アシュリー・ワグナー/グレーシー・ゴールド/エリザベータ・トゥクタミシェワ
など)、それに加えて台頭する若手選手(宇野昌磨/キンハクヨウなどと、本郷理香/エフゲニア・メドベデワ/エレーナ
・ラジオノワ/宮原知子など)が、三つ巴で実力伯仲の戦いを繰り広げるのが、とてもスリリングで面白くなってきた。
スケート・アメリカの女子シングル表彰台は、エフゲニア・メドベデワ(金・中央)、グレイシー・ゴールド(銀・左)、宮原知子(銅・右)
の3選手:フォト上
同じく、男子シングルは、マックス・アーロン(金・中央)、宇野昌磨(銀・左)、ジェイソン・ブラウン(銅・右)の3選手:フォト下
ISU(国際スケート連盟)のGPS(グランプリ・シリーズ)は、表彰台に上がった選手と入賞した選手(4~8位)の成績に応じて
点数が与えられ(15~3点)、その総合点でファイナル戦への出場(トップ6選手)が決まるから、真の実力者でなければ
ファイナル戦は戦えないのだ。今までの例を見てきても、フロッグでいきなりという事はほとんどない。男子では、デニス
点数が与えられ(15~3点)、その総合点でファイナル戦への出場(トップ6選手)が決まるから、真の実力者でなければ
ファイナル戦は戦えないのだ。今までの例を見てきても、フロッグでいきなりという事はほとんどない。男子では、デニス
・テン(ソチ五輪銅メダリスト)がスケート・アメリカで入賞できず、昨シーズン活躍したセルゲイ・ボロノフ(ファイナル戦銅
メダリスト)は中国杯5位、マキシム・コフトゥン(昨年中国杯とフランス杯金メダリスト)は、後半2戦に出てくるのでまだ
未知数の存在。これらの選手が後半戦でどれだけ巻き返せるのかがカギとなるだろう。
未知数の存在。これらの選手が後半戦でどれだけ巻き返せるのかがカギとなるだろう。
スケート・カナダの女子シングルで表彰台に上がったのは、アシュリー・ワグナー(金・中央)、エリザベータ・トゥクタミシェワ(銀・左)、
永井優香(銅・右)の3選手:フォト上
同じく、男子シングルでの表彰台は、パトリック・チャン(金・中央)、羽生結弦(銀・左)、村上大介(銅・右)の3選手:フォト下
女子では、昨シーズン活躍したロシアの若手選手の中で、身長が伸びたり(当然体重や脂肪・筋肉も増える)して、今まで
飛べていたジャンプに精彩を欠くケースも出ている。ユリア・リプニツカヤ(スケート・アメリカ6位)とアンナ・ポゴリラヤ
(中国杯4位)がどこまで巻き返せるか? また、村上佳菜子(スケート・カナダ4位)やポリーナ・エドモンド(中国杯6位)も、
上位を狙えるポジションにいると思うが、ミスのない演技をできるだろうか? ソチ五輪金メダリストのアデリーナ・ソトニコワは、
昨シーズンの休場のため今回はロステレコム杯にしかエントリーできていないので、ファイナル戦への出場は難しいと
思われる。
<この項つづく>
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