2016年5月4日水曜日

花菜ガーデンのクレマチスは見頃だった・その1



『クレマチス・月宮殿』(パテンス系・日本)、咲き始めは薄緑がかった黄色だが、花が開くにつれて中心線も花弁(ガク片)も
白色を強くして行き、咲き終わりは花弁先端が丸くなり白一色となる。丁度蕾が次から次へと開花しており、咲き始めから
咲き終わりまで、色々な花姿を楽しめた。 All Photo by TAKA


平塚市の花菜(カナ)ガーデンで、クレマチスが咲き始めたのをHPで確認し、早速見に出かけた。昨年の秋に秋バラを見に

このガーデンに寄った時、沢山の種類を植えているクレマチスのコーナーを見て(その時は花の時期は終わっていたが)、

初夏のシーズンには見に来ようと楽しみにしていた。私のクレマチス好きは結構長いキャリアがあり、自宅のベランダでも

毎年鉢植えの薄紫花(原種のテッセン系)を咲かせているが、一昨年の初夏には静岡県長泉町の「クレマチス・ガーデン」

まで遠出して、沢山のクレマチスの花を楽しめたのは、とても思い出深い記憶として残っている(2014年6月5~7日・

『クレマチス・ガーデンで沢山のクレマチスを堪能した』他を参照されたい)。クレマチスを専門としたり、多くの種類の

生育状態を管理しているガーデンはとても少ないので、この花菜ガーデンは貴重な存在だと思う。そして、比較的新しい

庭園なので、品種も新しいものが多く、珍しさに魅かれて見て廻るのがとても面白いのだ。



『クレマチス・面白』(パテンス系・日本)、花弁の表側が白・裏側がピンク色の珍しい品種。咲き始めはとんがりの剣先弁だが、
広がると花弁先端は丸みを帯びる。繊細で優し気な花姿から、「次世代の名花になるだろう素晴らしい品種」と、苗販売会社の
サイトには紹介されていた(及川フラグリーン)。表の色が白なので『面白』なのか、表と裏の花色が違う『面白い』花なのか、
どちらも当たってはいると思うが...



『ミセス・チョムリー:Mrs.Cholmondeley』(ラギノーサ系)、ラベンダー・ブルーの花色が美しい早咲大輪。この日も蕾が
沢山開花して、鮮やかな花色がひと際目立っていた。


このガーデンのクレマチスは、ほとんどがフェンス仕立てで、90~180㎝幅のフェンスの下に2~3種の苗が育てられている。

花の開花期が種類によって早咲き・遅咲きがあるので、4月~10月まで花を楽しめると案内されているが、二度咲を含めて、

やはり初夏の5月・6月が花の盛期だろう。この時期は春バラの開花期とも重なるので、両方の花を一度に見ることも出来る

が、クレマチスをじっくり見ようと思ったら早いに越したことはないのだ。結局私は、花友HIさんを誘って4月の終わりに2週

続けてこの庭園を訪れることになったが、晴天に恵まれて初夏の明るい陽ざしの中で、多くの種類を見ることができたのは

とてもラッキーだった。



『ヴェスタプラッテ』(パテンス系)、ワインレッド色が鮮やかな早咲大輪ながら、花芯色もワインレッドなので、
艶と気品が漂う。ビロードがかった花弁の先が丸く、軽やかな印象を合わせ持っている。




『藤かおり』(テキセンシス・ヴィルオナ系/日本・小沢一薫氏作出)、ベル状の花を下向きに開く珍しい品種のクレマチス。
テキセンシス系はチューリップ型の花弁、ヴィルオナ系は壺やベル型の花弁が特徴の個性的な花型、この庭園には
故小沢一薫(かずしげ)氏(川崎市在)作出の新種のクレマチスが数種類栽培されている。彼はクレマチスの品種改良と、
挿し木によるクレマチス量産方法を確立した、と案内板に記されていた。




庭園の一角に、ヒナゲシとネモフィラが咲き揃っていた。オレンジとライト・ブルーのコントラストが軽やかで心地よかった。

<この項つづく>

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