□中津川・日向橋下の大きくカーブする流れの深場で、大物ヤマメにグラスロッドを折られ、そのリベンジに燃えて
今シーズンの私の中津川通いがくり返された。All Photo by Jovial TAKA and HI
□中津川の清流に竹竿を出し毛鉤仕掛けでヤマメを狙うす釣楽人タカ、澄んだ流水は、まさに゛清流に遊ぶ゛を
絵に描いたような景色ではあったが...
最近の私の釣りのホームグランドは、ご近所の多摩川であり、家から10分の自転車でいつもの釣りポイントに着く。
川原でウェーダー(釣用長靴)に履き替えて、早朝または夕方の1~2時間のフィッシングタイムを流水の中で過ごす。
春先3月から仲秋の10月位までの期間、アユ・オイカワ・ウグイなどの河川中流域に生息する小魚を、毛鉤仕掛け
で釣り上げては川に戻すという釣りだ(゛リリース゛などという言葉を使う釣り人もいるが)。要するに魚たちに
遊んでもらっているといった方が解りやすい。魚影がとても濃く、釣りで「坊主」(釣果ゼロ)と言うことは全くない。
川面を飛び跳ねる魚や、浅瀬にたむろす小魚の群れや、悠々と泳ぐ大きなコイなど、魚たちの姿を季節の中で何時
も見て楽しんでいるので、この川での釣りはとても面白い。私のYouTubeのサイトにもオイカワ釣りの動画『梅雨
の終わりの多摩川 オイカワ毛鉤釣り』を載せているが、約一年前からの動画アクセスが現在1900回程の回数となり、
釣り人の関心も高いと感じている。多摩川流域の住宅街や工場から流れ込む生活排水や下水道処理水のため、栄養
多過になっている川水は、昔と比べれは格段ときれいになっているとはいえ、やはり釣果を食するということに
なると、よほどの冒険心と強靭な胃袋を持ってないと叶わぬことだと私は思っている。
今年は、本格的な渓流釣りに白馬村・姫川へ出かけて(初夏5月と初秋の8月末)、とても楽しい釣りをすることができ
た。北アルプスに端を発するこの川の渓相は、比類がないほどきれいで人を惹きつける自然力に富んでいる。釣り
場までの間に大きなダムがないので、自然の中を流れる源流の姿を保っているのもいい。この川には、季節の良い
時にまた訪れてみたいという魅力を今も感じているのだ。
□春の中津川を描いたスケッチ作品、山々や堰堤のサクラがきれいだった。
日向橋付近にて Drawing by hiroko
さて、中津川のことだ。この川を訪れるきっかけは、連れのHIさんの情報からだった。ゴルフに凝っていた頃、
近辺にあるゴルフ場通いによくこの川の脇道路を通ったり、中央道が混雑し渋滞が長時間続いているときの抜け
道として、よく車を走らせたとのこと。川の流れがきれいで、釣り人も良く見かけたというので、昨年晩秋に
一度上流の宮ケ瀬ダムまで、下見を兼ねてドライブしてみた。丹沢の山々から流れ出す周辺支流の流水をたっぷ
りと集めたダムは、巨大で満水の水量だった。首都圏にこんな大きなダムは奥多摩湖位しか知らなかったのでちょ
っとびっくりした位だった。実は、昨年の奥多摩湖への紅葉狩りに行ったとき、奥多摩の多摩川の水がきれいな
ことにびっくりして、その後2度ほど釣りの下見をしたことがある。漁協の情報や多摩川周辺の駐車場なども確認
してみたが、本流の谷が深くて釣り場が限られること、駐車場が少なく釣り場へ下るのも不便なこと、往復に各
2時間以上要することなどから、奥多摩での渓流釣りは諦めた経緯があった。
中津川への釣行は、自宅から小田急電車で鶴川まで、迎えのHIさんの車で16号鵜野森・北里病院・相模川昭和橋を
抜けて、中津川釣り場までは自宅から約2時間~2時間半での行程だ。しかし、神奈川県下の丹沢の裾野に、こんな
ひなびた風景の良川があることが私には驚きだった。ダム湖からの放流水とは言え、水質はきれいだし、アユ釣り
が盛んなことから駐車場の整備も良く出来ていた。平野を流れる渓流の姿は穏やかだし、危険な個所はほとんどな
いので通いやすい気がした。
丹沢水系・中津川での渓流釣りは、3月1日から10月14日までで、対象魚はヤマメ・イワナ・ニジマス、年間通し
券は5,000円、日釣り券は1,500円だ。ちなみにアユ釣りは6月1日から10月14日まで、年間通し券12,000円、日釣り
券は1,500円だ。年間通し券の発売日(4月から翌年3月まで)の今年3月末に中津川漁協を訪れ、自身の写真入り通し
券購入の手続きをした。こうして、私の中津川渓流釣り通いが始まった。
<この項つづく>
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