2017年9月6日水曜日

白馬村の初秋の花々(三度の白馬紀行 その4)




今回の宿泊先は Grove Inn Skara(森の奥の小さな館)、その名の通り白馬村西(白馬岳側)の高台にある森
一角の奥まった所にある静かな宿だ。木造りの外装と地元民芸家具を配した内装は、落ちついた雰囲気に
溢れ、部屋も清潔で心地よかった。All Photo by Jovial TAKA



前回の白馬行での宿は、白馬村東側の高台にある大きなホテルで、露天風呂と格安料金・バイキング料理が売りの

ホテルだった。ここからの白馬三岳の眺めはとても素晴らしくて感激したが、何にしてもお客が多すぎて賑やか

だったし、食事の席を確保するのも一苦労だったので、今回はもうすこし落ちついた宿を、ということで連れの

HIさんがこの宿を予約してくれた。正直言ってこのホテルはとても気に入った。小さな規模だが、ご夫婦2人と子供

さんが主のサービスは行き届いていて、一緒に宿泊していた子供2人連れの奥さんとご両親も、宿の子供さんと一緒

遊んで楽しそうだった。



早朝の散歩で宿の脇の森を流れる小川を見つけた。北アルプスから流れ出した清流はとても澄んできれい
だった(撮影はまだ辺りが暗かったので、ちょっとブレた)。ただ、途中でJ-アラートらしき村内放送が流れ、
北朝鮮のミサイル発射を告げたのにはびっくりした。



夕食は、1日目の夜だけだったが(2日目は街で外食)、信州サーモンや白馬豚・地元の新鮮野菜や果物を使った料理は

とても美味しかった。連れによると、宿予約の際口コミで料理と宿の雰囲気がとてもいいとのコメントが決め手だ

と言っていたが、うわさに違わなかったのは嬉しかった。夕食後、バーと暖炉のあるラウンジにギター(スチール弦の

アコースティック)が置いてあったので、マスターに弾いていいかと訊ねたら、どうぞ、どうぞ、と勧めてくれた。

楽譜もなにもない即席ライブが始まって、泊り客のご家族や宿の奥さん・子供もソファ―やじゅうたんの上に車座

になって集まった。

思いつくままに私がギターの弾き語りで歌い、連れがハモッてデュオ・ライブとなった。「黄昏のビギン」・

「Autumn Leaves」・私のオリジナル曲「あなたの側で」と「ブラッドムーン」・「ワインレッドの心」・「哀愁

の街に霧が降る」...宿の奥さんは「久し振りに生演奏を聞けて嬉しかった!」、お客のご主人は「素晴らしい!」、

お客の奥さんは「デュオの声がきれいですねぇ~!」と言っていただいた。私も連れも、このような場所でライブを

するとは思ってもいなかったので、とてもリラックスした時間を皆さんと一緒に過ごせて楽しかった。時折2人で

楽曲の練習をしていた事が、こんなところで役立つとは! と不思議な思いだった。晴天に恵まれた日だったので、撮影

した花写真もきれいに撮れた。その一部を以下紹介する。





丁度咲き頃の芙蓉の花達、本来の薄紅色に加え、白花・赤花も揃っていた。ちょっと珍しい花景色だった。
白馬ジャンプ競技場の入口付近にて。


花芯が紅色の白芙蓉、五弁の花びらもすっきりと開いていた。三つの花が斜め一直線に咲いていたのが
面白かった。(同上の場所)


紅蜀葵(コウショッキ、別名モミジアオイ。花芯はブッソウゲのように長い)と似た五弁の花姿だが、花芯と
葉型は紛れもなく芙蓉だ。鮮やかな緋紅色が明るい陽射しに映えていた。(同上)





八方尾根麓の街中のホテル前庭で見つけた、ブルーサルビアと百日草の寄せ植え花壇。紫色と濃い黄色の
コントラストがきれいだった。


朝の散歩中(3日目)、宿周辺の石ブロックで囲まれた交差点ロータリーの盛り土に咲いていた桔梗の一群。
女郎花や吾亦紅なども一緒に植えられていた不思議なロータリーだった。桔梗はそろそろ咲終わりだったが、
花弁がきれいに開いていたものをワンショット。




同じく散歩中に遭遇した黄色のヒマワリと濃青色の朝顔、やはり高原の花達は寒冷な気温のせいか花色が
一段と鮮やかに感じられた。宿周辺のレストラン前で。



今回の白馬旅行では、目的の渓流釣りを十分楽しむことが出来、最上流域の田園の中を流れる姫川では、沢山の

ヤマメ達と出逢えた。また、支流松川との合流点では、ファイトたくましいニジマスが清冽な流れから飛び出して

きて私を驚かせてくれた。山麗の観光スポット(白馬ジャンプ競技場や八方尾根麓の街、白根岩岳や日帰り温泉八方

の湯など々)を巡るのもとても面白かった。清潔で食事も美味しかった宿のサービスも良かったし、連れとミニラ

イブをできたのも思いがけないハプニングだった。美味しい食べ物も充分食べられたし、ドライブしながらの景色

も堪能できた。とてもいい旅ができたのは、晴天の天気のおかげだったし、連れとの交代しながらの運転も体力的

な負担が少なくて助かった。

帰路は、例によって通いなれた道路:オリンピック道路で篠ノ井まで→国道18号と上田市街を回避するバイパス

道路→佐久街道で野辺山・長坂まで→中央道で調布まで一直線、というコースで帰ってきた。途中休憩した「道の

駅雷電くるみの里」では、くるみおはぎ定食と言うのを食べたが、おはぎ2つと味噌汁・香のものに加えて、モロッコ

いんげんとキャベツ千切りが食べ放題(無料サービス)でとても美味しかったので嬉しいことしきり。かしぐるみと山

ぐるみの実・くるみ柚餅子・トマト・ラディッシュの新鮮野菜をお土産に購入。野辺山の峠で何時も休息する「びっ

くり市」(産直野菜発売所)では、ブルーベリージャム(800g550円という破格値でとても美味しい!)と野菜(白瓜)を購入。

今回はなんだかお土産が増えてしまった。



何時も霧や雲に隠れて姿を現さない八ヶ岳も、この日は晴天の秋空にすっきりと見えた。空の上にはすでに
高層雲が現れ、夏から秋への季節の移りを感じさせてくれた。リラックスできたいい旅だった。
(掲載フォトはクリックすると拡大画像で見られます。)


<三度の白馬紀行 お終り>


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