2020年12月11日金曜日

脂の乗った、イサキ(磯魚)の三尽くし




大振りのイサキ(磯魚)が入手できたので、出刃を使って捌き片身は刺身に、骨付き片身は炊き込みご飯に、アラ
頭と尾)は魚汁とした。脂の乗ったイサキ三尽くしが祝いの料理となった。Photo by Jovial TAKA




食い友の誕生日を祝って何か料理を作り御馳走をしようかと思い、近くの食品スーパー(オオゼキつつじヶ丘店)に寄っ

てみた。中振りの鯛を狙って行ったのだが、生憎その日は目当てのものがなく、40㎝以上の大鯛がドンっと冷蔵ケー

スに置かれているだけだった。担当店員に確かめても、その日には鯛の入荷が少ない、とのことで、ふと先を眺めた

ら脂の乗った大きなイサキが目につき、これで行ってみよう!と早速購入した。小振りのイサキはよく見かけるが、こ

んなに大きなヤツは食品スーパーでは珍しい部類だ。毎朝築地(今は豊洲か!)から直送で新鮮な魚が入るので、時折こ

店を利用している。




 ▢イサキの刺身皮炙りスダチかけ、イサキの炊き込みご飯(イサキ飯)、アラとエノキ茸の魚汁に、茹でロマネスコ
大根と厚揚げの煮物を、黒麹焼酎お湯割りでゆっくりと食す。イサキは脂がのっていて旨さこの上なし。EPAや
DHAなどの必須脂肪酸もたっぷり。身体に優しいお祝い料理となった。



捌いた片身のイサキは、くし刺しにして皮を焙ってから刺身とした。大葉を敷き庭からとってきたスダチをかけて

食べると、乗った脂とほのかな酸味が合わさっておいしい。大葉でくるんで食べるのも、紫蘇の香りが相まってよ

ろしい。塩や醤油なしでもいける。皮炙りで、刺身の歯ごたえに変化が出るので、ただの刺身よりも食感が楽しめた。

イサキ飯は、先ず出汁を作ってから(水10にお酒・醤油・みりんを各1づつ)、研いだお米に白飯を炊くときと同じ量

の出汁を入れ、イサキの骨付き片身(皮を上にして)を入れて炊く。炊き上がったら骨を取って、身とご飯をよくまぶす

のだが、骨は固く沢山あるので丁寧に除くようにする。それでも、ごはん茶碗に盛って食べている時でも小骨が見

つかるので、あまり掻き込まない方がよろしいかと。脂のしみ込んだ炊き込みご飯の味は、鯛めしなどよりも数段

美味しいのは保証付きだ。

魚汁(アラ汁)には、市販の出汁粉と醤油を少々と加えたが、イサキの骨身から味がたっぷり出るので、出汁粉はいら

ない位だった。それでも、濃厚な味をエノキ茸と長ネギとともに味わえた。ふだんなかなか手に入らない大振りイ

サキだったが、捌いて三尽くしを堪能できたのは、とてもラッキーだったと思う。



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