2022年10月21日金曜日

ウクレレジャズ CARAVAN(キャラバン)を弾き語り




原曲のフルバンド・サウンドでは、リズム楽器にクラベスを入れていることからも、エリントン自身はラテンジャズ
のテイストを志向していたと思われる。エキゾチックなメロディラインと激しいリズムによる金管バンドのハーモニー
は、今聴いても魅力あふれるものだ。


デューク・エリントンの名曲「キャラバン」(ジュアン・ティゾール共作 1935) は、長らく彼のフルバンド楽団の

代表曲でもあった。原曲のメロディライン・ソロは、トロンボーン奏者でもあったティゾールとクラリネット奏者

による゛摩訶不思議な゛アラビアン(中近東)サウンドと、激しいリズム(4ビートのジャズ的でない)が一体となった

楽曲であり、ジャズ曲の解説本では「アフロ・キューバン・ジャズ」なるタイトルを賜っているのだ。この曲の

ヴォーカル版は、後に(1937)アービング・ミルズがラブ・ソングの雰囲気たっぷりの歌詞を作り、ナット・キング

・コール(1956 After Midnightに収録)を始め(このバージョンが私は好きだが)、多くの歌手によってカバーされる

ことになった。異色バージョンとしては、エレキバンドでお馴染みのベンチャーズ・カバー版があるが、あくまで

エレキ・サウンドとして面白いもので、原曲のテーマ性は失われてしまった。でも、日本ではこちらの方が有名か

もしれない。



CARAVAN(キャラバン)の詞とコード by Jovial TAKA



私自身も以前「タペストリー」(同じ高校卒業メンバーで結成したバンド)で、この曲をレパートリーとして演奏した

が、ドラム・ソロをメインとしたヴォーカル曲(ギター弾き語り)の構成だった。しかし、西洋音階にない不思議な

メロディライン(Abを多く取り入れた半音落ち進行)と、ラテンとジャズが融合した曲構成がとても新鮮で、演奏が

大いに楽しかったのを覚えている。今回、この曲をウクレレ弾き語り(Taka)でチャレンジしてみた。A-B-Aのテー

マを、ラテン→ジャズ→ラテンのリズム分けで進行し、オブリガードとソロをRocoのピアニカに入ってもらった。

全体のアレンジはTakaによるものだが、ウクレレのジャズ表現としては結構面白いものにできたと思う。私自身作詞

の日本語版は、原曲英語版のラブ・ソングの雰囲気を意識して作ってみたが、Bテーマ最後の「As I thrill to the magic

charm of you」という詞に、すべてが集約していくことを心がけてみた。以下、ウクレレのリズムとコードを載せて

おきます。




テーマAのラテンリズムは、チャン トルルン チャ スチャチャカ と、ダウンストロークとアップストロークを組み合わせ
てメリハリを利かせます。


テーマBは、8ビートで細かく刻んで、ジャズ的な雰囲気で進行します。



ジャズのテンション・コードが中心となりますが、G7b9はギターではこのままでOKなのですが、ウクレレではE7b9
と同じになってしまうので、G7sus4に変えています。ウクレレではこういうケースは時々ありますので。
また、半音進行(Aからの半音落ち)の Am→AmM7→Am7→Am6は、Amを弾きながらEから半音上がりの
 Am→AmM7→Am6→AmM7 でもよいと思います。





YouTubeに投稿した Taka & Roco の動画です。参考にされて、皆さんもこの曲にチャレンジしてみてください。


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