第1回 エンリコ・マシアス(Enrico Macias)・ソレンツァーラ『Solenzara』その1



▢1966年発売の「12 NOUVELLES CHANSON」の中に、大ヒットとなった『Solenzara』が収録されています。この曲は、作詞:Enrico MaciasDominique Marfsi、作曲:D.MarfisiBruno Bacara他、YouTube動画は下のタイトルをクリックすると見られます。

Enrico Macias- Solenzara



第1回のシャンソン曲は、迷わずこの曲を選んだ。リリースされた1966年は、私が四谷の大学でフランス語とフランス文学を学び始めた年であり、この曲を知った年でもあった。それまでの3拍子のクラシックなシャンソンと違い、ビギンのリズムに乗ったマシアスの甘い歌声と超絶的なギター演奏に、すっかり魅せられてしまった。なんか異国情緒もあるし、日本の演歌のような小節も入っているし、とにかくCDを買って歌詞を覚え、演奏音たよりにギター演奏を繰り返し習った思い出がある。


▢デビュー当時(1966)のマシアスとジョニー・アリディ、サーシャ・ディステル、TVの「Sasha Show」にて Getty Image





▢Solenzaraは、コルシカ島にある風光明媚な港町、ここで出会った男女の恋物語がテーマになったラブソング(Chanson d’amour)を、マシアスが作詞した。原曲については次回に触れます。


私の”シャンソンタイプ別け”によると、この曲は「Chanson d'amour」で、「Chanson régional」=ご当地ソング、という事になる。『Sous le Ciel de Paris』(パリの空の下で)は、映画音楽であり、ご当地ソングでもある。日本の歌謡曲にも、”ご当地ソングの女王”と呼ばれる方もいらっしゃるけれども、湘南の魅力を歌い続ける”サザン・オールスターズ”の桑田佳祐も、ご当地ソングのキングかも知れない。『真夏の果実』や『夏をあきらめて』などは、湘南の風景と切り離すことが出来ない。やや無理振りかもしれないが、歌に織り込まれたご当地ソングの魅力と言うものが、しっかりと人の心をとらえている、と思えるのだ。

〈 この項続く 〉


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