連載・再びのシャンソン プロローグ(Prologue)



 「Le Naufrage de Cuba」(キューバの破産):革命66年後のキューバの現状をレポート
 した  Figaro Magazine の記事に掲載された画像ーReadar's Digest 06.2025より。
 最近輪読した仏語会のテキストから。今もキューバの街中では、レストアーされた
 1940~50年代のアメ車が現役で走っている。


 私が暮らす地元の市民の集まりに「仏語雑誌輪読会」なる有志のフランス語・フランス文化愛好会があって、今年の4月から仲間に入れてもらっている。

市の広報誌でその存在を知り、「学生時代に習ったフランス語もすっかり忘れているので、ちょっとさび落としをしてみようか!何かひまつぶしにもなるかも~。脳のトレーニングにもいいかな」と随分気軽な(いいかげんな)動機ではあったのだが。

月3回開催の仏語会に今のところ休まずに出席しているが、取り上げるテキストがリーダーズ・ダイジェスト仏語版の記事だったり、Inner French(Hugo Cotton主催のフランス語学習サイト)の記事だったり、色々な国の歴史・風土・トピックスなど様々な記事を翻訳担当部分を決めて読みまわしている。

最初の中は、仏語文法などすっかり忘れているので、文章の内容が良く判らず苦労したが、半年も経つとようやく錆びついた脳にも血が流れてきたようで、理解が早くなっている気がする。

事の発端は、シニアメンバーの方たちが、ある日例会の後で、新入会員をフランス・ワインで歓迎してくれたので、次の週に私がウクレレ持参でお礼のシャンソン弾き語りを披露したことだった。その時披露した曲は、フレンチ・ボッサの「Un Homme et Une Famme 男と女」、「Petite Fleur  可愛い花」、「Sous Le Ciel de Paris パリの空の下で」の3曲だった。

会員の方、とりわけ前会長が気に入って下さり、「フランス文化をより理解するのに良いと思うので、記事を読み終わった後にシャンソンを唄うコーナーをやって下さい!」と頼まれてしまった。これが私が再びシャンソンの名曲を取り上げ、会員の皆さんと一緒に歌うスタートとなった訳です。

シャンソン(広義でフランスの歌)と言っても沢山あるし、会員は高齢の方も多いので(60代~90代)、取り合えず馴染みのあるクラシックなシャンソンからスタートしてみよう、と言う事になった。会の主要メンバーと打ち合わせして、来春までの分7曲の選曲を私に任せてもらい、今年の9月から「シャンソン・コーナー」をスタートした。

かくして、例会の仏雑誌輪読(90分位)の後30分ほどYouTubeで聴くことが可能なシャンソンを聴き、歌詞をテキストにして内容を訳し、その曲にまつわるエピソードを私が紹介したりして皆でシャンソンを唄って楽しんでいる。

ここで連載するのは、その時に作成した曲にまつわるエピソード、というか四方山話なので気軽に読んでいただけたら嬉しいです。月3回の仏語会に合わせて、月に1曲と言うゆったりペースで進めていく予定です。



ハバナの革命広場にあるチェ・ゲバラの顔をあしらったビル(内務省)は健在だ。
同じくReader's Digest 06.2025より

〈この項続く〉


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