2008年7月5日土曜日

食養生その②:理念


ご存知の方もいると思うが、食養生(マクロビオテックス)の基本的な概念は、1930年代に桜沢如一が始めた「食養運動」に端を発し、彼が1939年に出版した『新食養療法・マクロビォテック/健康と幸福への道』(日本CI協会発行)に表されている。彼は、゛正しき食物と正しき料理、正しき食べ方によって、人間は最大の幸福を得ることが出来る゛と言う信念に立ち、食物で病気を治す方法を様々な角度から提唱している。彼の主張は「生命の原理」を探求する余り、やや宗教運動的な色合いを持っていたり、現代医学に頼らない傾向もあるが、稚拙な部分は除くとして、病気を予防し健康に生きるについては大きな示唆に富んでいる。
その後、弟子たちの中から久司道夫氏がアメリカに渡り、゛クシインスティテュート゛を設立、マクロビォテックの教育普及に努めた結果、肉食・乳製品・加工食品に偏っていた多くのセレブ(知識人・実業家・俳優など)が病気から快復し健康を得たこと、また、高騰し続けていた成人病による医療費の抑制が実現できたことでその功績が評価され、゛アメリカで一番知られている日本人゛と呼ばれるに至っている。日本でのマクロビォテックの拡がりは、海外での自然食やオーガニックフード・日本食の評価高まりを受けて、逆輸入で進展しているところが注目点である。
桜沢如一の思想と実践は、現在日本CI協会、里真婦人が設立した゛リマ・クッキングスクール゛と、マクロビォテック・フーズの販売組織゛オーサワジャパン゛に受け継がれ、マクロビォテックの普及と教育に貢献するとともに、多くの継承者を生んでいることが特筆される。
食養生の基本理念を以下、挙げておきます。

食材の旬を知り、生かす。
食材の一番熟成した時期に入手し、最大限のエネルギーと旨さを得る。
もちろん、無農薬の有機栽培、食品添加物不使用、遺伝子組み換え作物不使用が原則。
季節はずれのもの、輸入食材は極力避ける。
一物全体
食材は皮や株を含め、丸ごと食べることで生命が維持できる。
身土不二
生まれ育った土地で季節に取れた食材を食べ、気候や水、空気や土壌すべての環境を体内に取り  込むことで身体のバランスを得られる。このため、環境汚染や環境負荷について真剣にならざるを得ない。
陰と陽のバランス
食材の持つ陰と陽をよく知り、バランスよく摂取する。
全粒の穀物(玄米や雑穀)を主食とし、有機栽培の野菜・豆・海藻類に天然醸造の調味料で陰と陽 の
バランスを考えて調味する。たんぱく質は植物性蛋白や魚介類を主とし、砂糖・乳製品・卵・肉類は
極力取らない。
クシマクロビオテックのHP http://www.kijapan.jp/103.html
この項つづく

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