2008年12月21日日曜日

リカバンド・ライブ


                   □バンドメンバーを率いて、乗りのいい歌を聴かせるリカさん Photo by TAKA
久し振りに地元のジャズ&ブルースバーadd9thを訪れた。その夜は菊地リカさんヴォーカルの「リカバンド」・ライブを聴くためだった。毎回ご案内をいただくのだが、なかなか聴く機会がとれずにいたので、今回はスタート前にカウンターに陣取り、約2時間半の唄と演奏を楽しむことができた。
リカさんの歌声はやや低めのアルト系だが、声量が豊かで伸びがある。リズムに乗った歌いっぷりには表情が溢れ、仕草もしなやかだ。バンドの音作りはジャズPfの内田さんがまとめているが、若いTs奏者の北川君が歌をアシストし、Tpの松原君がまたそれに呼応する。Bsの千秋さんが低いビートを刻み、佐藤君がPsを叩き、Dsの花見さんがリズムを作っていく。20代の若者と40代(?)歌姫と50代のおじさんらが作り出すバンドの音は、なかなか迫力があり表現も豊かだ。
この夜もジャズのスタンダードナンバーが中心であったが、バラードの゛Masquerade゛と゛Shadow Of Your Smile゛がとても良かった。また、ラテン・リズムの曲もこのバンドは得意なので、゛Night In Tunisia゛と゛No More Blues(ボサノヴァのChega De Saudage・英語版)゛は乗りがよく迫力があった。
欲を言えば、やはりジャズギターがほしい。金管の音とは違った爪びやかな音が加わってほしい。また、リカさんには、リズムや乗りだけでなく、言葉の美しさをより追求すればもっとふくらみが出てくる、と感じた。

















表情たっぷりに歌うリカさん Photo by TAKA
毎回、このバンドの出演日は満席に近く、立ち見(立ち聴き?)となることもある。30人ほどで一杯になったリスナーたちの反応はよく、今宵も歌と演奏を大いに楽しんだようだ。お客に一人ひとりあいさつするリカさんの姿が印象的だった。
来週の土曜日は、今年最後のセッションがある。この店に集うミュージシャン(卵も含めて)たちが、持ち歌やコラボ曲やデュエット曲を用意して、大いに楽しむ夜だ。出たとこ勝負でうまく曲を歌い演奏できればヤンヤヤンヤ! 果たして何が出るやら、私もとても楽しみにしている。

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