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□新デジカメ・RICOH CX3で初めて撮ったショットは、美味しいお酒を飲みながらだった All Photo by TAKA
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長年勤めた商社系企画会社を去るに当たり、有志の仲間がこころ温まる歓送会を開いてくれた。場所は新宿御苑に近い千駄ヶ谷の路地裏にある゛天秀゛、老夫婦が目のまえで揚げてくれるてんぷらが美味しいお店で、カウンターに8人が座ると一杯のスペースを借り切ってくれた。近くには、やはりお蕎麦の美味しい゛瀧のや゛があり、両方とも昼飯時にはよく連れ立って来たお店だ。
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□笑顔が素敵な奥さんと、てんぷらを手際よく揚げるご主人(左)、その前で゛お酒だ~い好き、タバコだ~い好き゛のAKさんとMAさん、今夜はお酒が進みます! (右)
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筍とおからの煮物や刺身のお造りから始まって、天麩羅は烏賊・メゴチや穴子、たらの芽や新茶の葉など、揚げたてのお品が目前のお皿に次々と登場し、お酒をいただきながら口の中に放り込む。B.G.Mで流れているのは有線放送の演歌、奥さんが大好きな美空ひばりの歌に始まり、知らない曲も交じって、なんとも雰囲気がよい。今宵のお酒は、この店のお奨めで「甲斐の銘酒・春鶯囀(しゅんのうてん)」、゛春のウグイスのさえずり゛とは、また粋な名前だ。肌寒の雨の夜だったので、燗をつけてもらって飲んだ。醸造用アルコールが混じったピリ辛と違い、純米酒の柔らかな味が喉をするすると通って胃の腑に落ちていく。聞いてみると天秀では、揚げるのにごま油とサラダ油を混ぜて使っているとのこと。白ゴマ・黒ゴマ油を使った江戸前のキツネ色とは違った具の揚げ上がりは、透明な黄色で味もナチュラルで美味しい。かくして、天麩羅と春鶯囀と演歌が渾然一体となって、とても幸せなひとときが流れていった。
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後で調べてみたら、「春鶯囀」は、山梨県南巨摩郡増穂町にある萬屋酒造(0556-22-6931)醸造の純米酒で、江戸時代の開業当時は「一力正宗」の名前だったそうな。それが、昭和の初めに、親交のあった歌人の与謝野鉄幹・晶子が来泊した際、酒造を読み込んだ歌の中に゛春鶯囀゛が使われたことから命名されたとのこと。一度聴いたら絶対忘れない名前だと思う。□大のビール党・STさんは、延々とビールを飲み、酒党たち(OM、FU、私、YOさん)は、大き目のぐい飲みを乾していく。至福のひととき...興味のある方はHPを訪れてみては。http://www.shunnoten.co.jp/body.html
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また、「春鶯囀」は古くから伝わる唐の舞(唐楽)で、 「大国で春宮の立つ日に、楽官がこの曲を奏したところ、鶯が舞い降りてきて100回囀った」という。その舞を一度見てみたいものだが、私はその方面には明るくないのでその術はないのだが、なんともめでたい気分になるではないですか!http://www.d2.dion.ne.jp/~kaz/gagaku/tougaku/ichi/ichi01.htm
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さて、デジカメの話だが、今まで使っていたのはRICOHのCaplio G4 wideで、数えてみたらもう6年以上の付き合いとなる。きっかけは当時、江戸前料理とマクロビォテックに魅かれて色々な料理のレシピを作っていて、スケッチで料理絵を添えようとしたものの上手くいかず、スナップ写真のつもりでデジカメを使ったのが始まりだった。このカメラはコンパクトながら使い勝手も良く、画像の色合いもいいので、私は料理写真だけでなく、季節の花々やライブハウスでの演奏風景などもどんどんカメラに収め、Windows Picture Manager を編集ソフトに使い、PCでの整理や自身のブログにも画像を載せるなど、今ではなくてはならない道具となっている。
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さて、デジカメの話だが、今まで使っていたのはRICOHのCaplio G4 wideで、数えてみたらもう6年以上の付き合いとなる。きっかけは当時、江戸前料理とマクロビォテックに魅かれて色々な料理のレシピを作っていて、スケッチで料理絵を添えようとしたものの上手くいかず、スナップ写真のつもりでデジカメを使ったのが始まりだった。このカメラはコンパクトながら使い勝手も良く、画像の色合いもいいので、私は料理写真だけでなく、季節の花々やライブハウスでの演奏風景などもどんどんカメラに収め、Windows Picture Manager を編集ソフトに使い、PCでの整理や自身のブログにも画像を載せるなど、今ではなくてはならない道具となっている。
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□CX3は、Caplio G4に比べ薄型・幅狭となり、内臓バッテリーもコンパクトになった。実際撮影してみると、RICOHの特色(画像のシャープさ・色合いのナチュラルさ)は変わらぬものの、より緻密で奥行きが出ている感じがする。PR上手の大メーカーのデジカメのような知名度はないが、そのクォリティの良さは知る人ぞ知る(知らない人は覚えてね!)で、使い勝手がまことにいい。[上]Caplio G4で撮影した CX3 [下]CX3で撮影した Caplio G4
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しかしながら、日進月歩の激烈競争により新製品が次々と出てくるカメラ市場では、もはや古式の部類に入ってしまった。実際、裏面のビュアーは小さく、夜間のライブハウス内での撮影は演奏者の画像がブレてしまうし、連写の画像も1ユニットにに16枚並ぶ各1枚は拡大画像でPCに再現できないし.....色々と使い難さが出ていた。CX3は、そういった難題を解決しているし、ダイナミック・ダブルレインジ・ショットなどの新機能もついているので、これからあれこれ試してみるのが楽しみである。そして、私の手に馴染んだ2代目のデジカメとして、色々なシーンで活躍してくれることを大いに期待している。
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記念すべきファースト・ショットが、美味しい天麩羅と銘酒「春鶯囀」をいただく会に巡りあったことをとても幸せに感じている。この様な素敵なシチュエーションを作ってくださった皆さん、本当にありがとうございました。
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