2014年6月6日金曜日

クレマチス・ガーデンでは現代彫刻も見られる・その②



薄青紫の「天塩」(てしお・フロリダ系)は菊花状のとんがり弁、雄しべの白い花糸先端が濃い紫、
凛とした咲きっぷりがとても清々しくて好感が持てる。二層の八重咲き(花弁は40枚程)で立体感
もあり、フェンス・ボーダー仕立てでたくさんの花を開いていた。今回一番のお気に入り。
 All Photo by TAKA


このガーデンには、約200品種2,000株のクレマチスが植栽されている(ガイドより)というが、芝生

が植え込まれた広い庭園の中の遊歩道を歩きながら、ポール仕立やフェンス・ボーダー仕立て、箱

植えや寄せ植えなど、様々な仕立て方で育てられているクレマチスの花を見ることができる。ガー

デナーのスタッフたちも、随時庭園に出て咲き終わった花枝を切り取り、開花状態の良い花々を来

園者に見せるられるように、手入れを怠らないという管理の良さが感じられた。

種類や色合いの替わるごとに、入園者達の感嘆の声も聞こえて楽しかった。このブログに乗せた

花写真も、花を撮影しながら花名板も同時に撮ってきたのだが、3~4種を寄せ植えしている場合に

は、花の名前が解らなくなり、後でインターネットのHPで花の色・形を確認しながら検索したものも

幾つかあった。ネット通販でも、随分たくさんの種類を育て販売している園芸業者のページを見るこ

とができたが、クレマチス人気を改めて確認する機会となった。



 蕾が緑色のホウズキ状、咲くとベル状・黄色四弁の下向き花を開く「クレマチス・コーリー」
(オリエンタリス系)、半開きの黄色のクレマチスというのも珍しいが、花の形状も随分と
変わっている。ポール仕立ての植え込みで、沢山開花していた。


イタリア現代彫刻家のジュリア―ノ・ヴァンジの作品が、庭園の各所と中程の美術館内に配置され

ているのだが、クレマチスの花と彫刻を見ながら遊歩道を巡っていくのもなかなか良かった。種々

の大理石やブロンズで彫られた作品は人物像が多く、カラフルな花と石やブロンズの質感の対比

が面白くて、見比べながらのウォーキングでゆっくり周ることができた。ただ、当方の意識の大半は

花の方に行っているので、彫刻はあまり詳しく覚えていない(ヴァンジさん、笑って許して!)。



アダムとイブをテーマにした(らしき?)白大理石の人物彫刻、J.ヴァンジ作。


庭園の一角には、クレマチスだけでなく白い花々だけを集めた「ホワイト・ガーデン」がある。白バラ

や白シャクヤク等が咲いていて、庭園内のベンチに座ると花の香りが強く漂っていた。クレマチス

も、ロコ・コーラ(ジャックマニー系)、アルバ・ラグジュリアン(ビチセラ系・四枚弁)、白万重(フロリ

ダ系)等が植えられており、白花だけの上品で優しい雰囲気が楽しめる。



「ロコ・コーラ」(ジャックマニー系・六弁花)の花は白のとんがり弁、中心に三本の黄色線が
走っている。シベも同じ黄色なので、全体に楚々とした清潔感がある。


ホワイトガーデンの近くには「ノットガーデン」というピンクのバラを中心にバラを各種集めたコーナ

ーもあって、丁度開花の真っ盛りだった。「うらら」や「マチルダ」、「ザ・フェアリー」など、私もよく知

っているバラを見ることができた。ガーデンから坂道をあがって高台のレストランに続く坂壁面一杯

に、ツルバラも植えられていてとてもきれいだった。黄色や赤のバラがピンク色の中に混じって、と

ても華やか。ここでバラを見られるのはとてもラッキー!と、YKさんと二人で喜び合った。



最近、園芸店の店先でも鉢植えをよく見かけるようになった「ドクター・ラッペル」(パテンス系・アルゼンチン原産)、
鮮やかなピンクと中心線の濃いピンクが特徴の波状花弁、華やかな雰囲気で人気のようだ。





庭園の各所で見られた「ベル・オブ・ウォーキング」(パテンス系・早咲き大輪種・英)、
開花期は濃いラベンダー色、開くにつれて全体が淡いラベンダー色に変わっていく。
ダリアに似た八重咲きの花姿は華やかで気品がある。

<この項つづく>

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