▢7月初めに開花する月下美人、薄暮の頃咲き始めその日の深夜には閉じて散ってしまう。この花
の開花に立ち会えるのは、よほど幸運な人だ。 椿珈琲店にて All Photo by TAKA
梅雨の真っただ中に、月下美人はその優雅で品のある白い花を開く。ご存知の方もいると思うが、メキシコ
熱帯雨林地帯原産のサボテン(クジャクサボテン属の多肉植物)だ。英名の「Dutchmans Pipe Cuctus」
(ドイツ人のパイプ状サボテン)には、イギリス人流のアイロニーが垣間見られる。香りの高い純白大輪の
花は、一夜で散ってしまうため、月の下で見る麗人に例えられるのだ。
その夜(7/5)、恒例の゛どようかい゛で椿を訪れると、入り口ドア脇に月下美人の鉢が置かれていた。茂子
ママにたずねると、10年ごしの鉢植えで毎年この時期に花を開くとのこと。茎も1メートル近くの高さまで伸び、
倒れないように支柱にしっかりと結わえられていた。今年は5輪の蕾をつけ、丁度この夜順次花開き始めて
いた。『Wao! ラッキー!! 』と思わず歓声を上げてしまった。その夜は、マスターが店内に鉢を運び込み、花を
見ながらの歌会となった。皆で代わる代わる写メやデジカメの撮影をしながら、ギター・トラーペット・鳴り物・
歌の交感が続いたのだった。
▢月下美人の花をバックに、「昭和枯れすすき」を熱唱する゛美女と野獣゛? (サイトウさんカヨさん、ごめん!)
このどようかいに最近異変が起こっている。私のブログを見て知った、ということで、20代のカップル(Yくん
:フィギュアの羽生結弦似、とMさん:カホンをまたがって叩ける)二人が店を訪れるようになったのだ。どんな
歌が好きかと聞いてみると、「エグザイルだ」と彼は言う。エグザイルのAtsushiが歌う「わがまま」は愛唱歌
とのこと。失礼ながら私はその歌を知らなかったが、よく聞いてみると浪花のシンガー・ソング・ライター(SSW):
上田正樹が歌った曲で、Atsushiがカバーして歌っていたのだ。みんなそれを聞いて「へぇ~~!」と感心する
やら驚くやら。井上陽水の「少年時代」も好きだというから、私は早速「わがまま」の譜面を起こして、私の
ギター伴奏で彼が歌ってもらえるように用意したのだった。
▢新歌集に収録した20曲、山口百恵・松田聖子・ユーミン・中森明菜・高橋真梨子などのアラフォー・
アラサー世代によく知られる曲と、矢沢エーちゃん・井上陽水・上田正樹などのS.S.W.の曲を集めてみた。
地元の椿珈琲店に歌好きやミュージシャンが集まって開いてきた゛どようかい゛(以前はかようかい)も、数えて
みると早3年が過ぎた。お店に常備している歌集(茂子ママ特製・歌詞のみ)には、3冊で150曲の歌が集め
られている。昭和歌謡中心・オリジナル曲も入っているが、何せ中心メンバーが60代の団塊世代なので、自ず
からその世代の愛唱歌がメインだ。もちろん、エグザイルもないしAKB48もないのであ~る! ただ、同じ歌を
唄い続けているとどうしても飽きてくるし、歌われる歌も片寄ってくるのは否めない。そこで、もう少し若い世代
の歌本を作ろうか、ということで、お店と相談して私がまず曲集めをすることになった。ニューミュージック系の
曲は、コードもやや凝っている(複雑)なので、私がコード付けをし、ギター伴奏しやすいようにしてみた。
原曲のキーでは歌いにくい(多くは高すぎる)のでやや下げ、成るべくC/ G/ F/ などの解りやすいキーに作り
なおした。これをコピーして5部ほど作り、お店に置けるのは次回からとなるが、メンバー達の反応がちょっと
楽しみだ。新歌集をもとに、また皆さんと共に楽しい時間が過ごせることを期待している。
▢新歌集は見やすいように歌詞の文字を大きくし、コードは薄いブルー色でわかりやすくした。
▢以前、自宅の鉢植えで咲かせたクジャク・サボテンの花、花芯の形(雌雄のしべ)と香り
(芳香ながらややバタ臭い)に違いはあるが、同じ属の特徴を持った花だ。こちらの方は、
開花期間は2日ほど続き、゛紅孔雀゛の名前のごとく鮮やかな花色が楽しめる。
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