2015年8月11日火曜日

『ブラッド・ムーン』 ・後説 その1



私、ジョビアゥ・タカのオリジナル・ソング『ブラッド・ムーン』については、その創作の経緯をこのブログにも

載せたし(2014年12月6日:新曲・『ブラッド・ムーン』が、ようやく出来上がった。)、また、You-Tubeで公開した

この曲の動画(同年12月5日)を見た方のコメントを紹介させて頂いたり、60年以上前に作られたイタリアン

・カンツォーネ曲の『ルナ・ロッサ』とそのカバー曲の数々を紹介したりした(同年12月20日:『ブラッド・ムーン』

と『ルナ・ロッサ』〈赤い月〉)。その後、私自身のライブ(ジョビアゥ・タカバンド ライブ)でバンド演奏と共に歌った

り、地元の歌会:どようかいでみなさんと一緒に歌ったりして、私のオリジナル曲の中でもこの曲はお馴染み

の曲になってきているのだが...

きっかけは、歌友HIさんからの情報で、「日本のミュージシャンの大物が、『ブラッド・ムーン』という曲を

最近発表したわよ!」というものだった。早速ネットで調べてみると、それはロック・アーティストの佐野元春が

今年7月22日にリリースしたアルバム『BLOOD MOON』(CDとDVD)に収録された『紅い月』というタイトル

の曲だった。




『紅い月』 佐野元春とTHE COYOTE BAND (Daisy Music) You-Tube より


私のオリジナル曲のタイトル『ブラッド・ムーン』と被ったらやだな、という危惧はひとまず解消された。アルバム

名が英文、曲名が日本語でしかも『紅い月』(赤い、でなく)なので、類似呼称にはならないだろう(意味的には

同じでも)。それで、アルバムリリースに先行して公開されているスタジオ録画版のプロモーション・ビデオを


You-Tubeで見てみたら、これがなかなかいい曲だった。『Someday』などでお馴染みの゛佐野節゛は健在で、


小気味よいロック・サウンドに乗って弾き語りする佐野元春は、まだまだ若々しく感じられた。同様にネットで


入手した『紅い月』(作詞・作曲:佐野元春)の歌詞を見てみると、昨年10月8日に日本各地で見られた皆既月食と


紅い月(ブラッドムーン)に曲想を得た(と思しき)詞が綴られていた。その詞のサビ部分は以下の通り(抜粋)。



   ♪ 君が夢に見た温もりは


     ほかの誰かのための おとぎ話だった


     もう振り向くことはないよ


     人生は短い



     だいじな君


     心、偽らないで


     どんな時でも ここで戦っているから



     空を見てごらん


     紅い月が浮かんでる


     夢は破れて すべてが壊れてしまった ♪



1956年生まれ(59歳)の佐野も、すぐに還暦だ。


   ♪  愛とか自由とかについて 語り合ったあの頃

           時を重ねて 私たちは大人になった ♪


という歌詞の語り出しもあるが、年を重ねて来た後に得た、ある種の諦観に裏打ちされた穏やかな視点を

感じる。ただし、歌は、ビートの効いたリズムに乗せて、ラップシンガーように、歯切れよく繰り出される

言葉と、バックバンドの若いミュージシャンと一緒に作り出すパワフルなサウンドに仕上がっていて、

『エッヂの効いた、純度の高いダンサブルなロックサウンドになっている。』(Amazonの内容紹介より)のだ。

ブラッド・ムーンのあの紅い月を見て、「夢が破れて すべてが壊れてしまった」、と言うけれど、「どんな時も

 ここで戦っているから」という言葉が、今を生きる佐野のメッセージだと受け止められた。

<この項つづく>


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