2016年6月19日日曜日

梅雨の晴れ間の多摩川




雨後翌日の多摩川は、増水しアユ釣り人も川に繰り出していた。丸一日経っているので水の濁りも取れ、
川はきれいな清流に戻っていた(狛江市中泉・水神前辺り)。 All Photo by TAKA


早くも沖縄では気象庁から「梅雨明け」宣言が出されたが、関東地区では先週月曜日(6/13)にまとまった雨が降った

のみで、周辺の山沿いのダム地帯では貯水量が激減したままだ。1時間の降水量が10㎜以上、1日に100㎜以上の雨が

あれば、かなり潤ったな、という実感があるのだが、まだまだ梅雨の恩恵は十分ではない。猛暑(酷暑)と水不足にならぬ

ように、もう一降りも二降りも欲しいところだ。近年顕著な年間平均気温の上昇は、冬の降雪量にも影響を与えているし、

やはり梅雨時は沢山の雨が降ってくれることが、作物の生育にも飲料水の確保にも肝要なことなので、お天気だのみと

は言え゛雨乞い゛の気持ちにならざるを得ない。




多摩川の水は、雨後増水で川底や小石も洗われ、緑苔もとれて久し振りにきれいになっていた。
若アユも活発にえさを食べようとして、毛鉤にアタックしてきた。


6/13日の雨は、午前中いっぱい土砂降りに近かった。雨具を着ていても、雨が雨具の中に浸透してくるような雨で、町中が

すっぽりと雨に包まれてしまった感があった。午後から雨は止み、翌日は晴天となった。雨上がりの午前中に、野川の橋を

通ったら、それまで減水し青い藻が沢山浮いていた川が、藻も塵芥もすべて流されてきれいな清流に戻っていた。ついでに

多摩川を見に行ったら、増水しきれいになった川には、アユ釣り人が何人も繰り出していた。私が良く釣りをするポイント

には、5人が釣竿を並べて約20m間隔で川に立ち込んでいたのにはビックリ ! 「雨後の増水を狙え!」という釣り人のセオリー

のまんまだったので笑ってしまった。




やはり毛鉤にアタックしてきたオイカワ(ヤマべ)のメス、産卵期に入っているのでお腹は卵を抱えてふくらみ、
魚体は産卵期特有のパールマーク(赤みを帯びた虹色)に彩られていた。


釣り人の混雑を避けて、その日の午後には別のポイントに繰り出してみた。増水した多摩川は、何時ものポイントでも川幅

広く流れも強かったが、川底の石はきれいになり青い藻も洗い流されていた。久し振りに見る清流の姿だった。丁度、

アユは稚魚から成長し10数㎝の大きさに成長していたので、竿がしなるほどの強い引きが楽しめた。オイカワは、6月

~8月末までが産卵期なので、この時期は活発に餌をあさる。ポイントを変えながら、次から次へと毛鉤にアタックしてくる

魚の引きを楽しんだ。夏の多摩川の釣りは、これからもまとまった降水後の増水が期待できるので、タイミングを見て

遊んでみようと思う。それにしても、魚影の濃さを実感した梅雨の晴れ間だった。




二ケ領上川原堰堤からも増水した川の水が流れ落ちていた。

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