2019年5月11日土曜日

カラス対策・繁殖阻止始末記




居住する集合住宅横にある公園の桜の古木に巣を作ったハシホソガラス(嘴細烏)、メスが抱卵中で黒い尻尾だけが
見える。巣は物干しハンガー(針金)や枯れ木の枝などを重ねてお椀状に作られている。あちこちから運んで来て、
数日で作ってしまうから厄介だ。All Photo by Jovial TAKA




4月から5月にかけては、カラスの繁殖期だ。山林や森から、エサの豊富な都会や人間の居住区に住みついてしまった

カラスには、ゴミ袋を破られて生ゴミを漁られたり、樹木や電線の下に糞をまき散らされて、住民は゛ふんがい゛し

ているが、追い払うにもなかなか有効な対策がないことは皆さんご存知のことだ。かく言う私の住まいのすぐ側でも、

公園に10mを超えるヒマラヤスギ・銀杏・サクラの樹が沢山あるので、カラスにとっては格好の居場所となっている。

過去にも何回か、オスとメスが鳴き合ってつがいになり営巣するカラスを発見して、役所に連絡して業者に来てもら

い、クレーン車ではしごを伸ばし巣と卵・ヒナを駆除してもらったことがあった。



カラスの知能はかなり高いので、危険を察知するとすぐ安全な場所に逃れてしまうし、姿を長時間に人目にさらす
こともしない。そのため、シャッターチャンスも少ないのだが、早朝の薄明りでとらえた嘴細ガラス(メス)のワン
ショット。ハシブトガラスは、嘴がもっと太く上嘴が丸く盛り上がっている。



1階の居住者TOおばさんから、「カラスが巣を作っているわよ!」と連絡があり、4階の外階段(そこからは巣が良く

見える)から覗いてみると、サクラの古木の天辺付近に枝などを組み合わせたお椀状の巣が見えた。中に居るメスカ

ラスはどうやら、抱卵中で7~8m離れた場所に居る我等を気にはしているが、巣を離れることはなかった。メスは

数個の卵を産み、およそ20日間でヒナをかえすというから、抱卵に入ったばかりと推察された。そこで、カラス追っ

払い対策用に私が使用しているゴムパチンコとクレー玉を用意し、数発飛ばして威嚇してみた。子供の頃パチンコで

雀などを撃って遊んだことがある方ならお分かりだろうが、なかなか当たらないのだ。それでも続けて20数発を飛

ばしてみたところ、3発がカラスを直撃した。当のカラスは、相当痛いはずで゛ビクビクッ゛と体を震わしたが、巣

を離れて逃げはしなかった。「卵を抱いた母親は強いわねぇ~!」とTOおばさんは変に感心していたが、これではどう

にもならない。



私手製のパチンコは、二股の枝を庭外周のアカメモチから採集しやすり紙で磨き、近くのホームセンターで入手
した中空ゴム(直径5mm)を丈夫なひもで結わえ、手芸用のブタ皮(バッグの修理用残り)を加工して玉受けにした
もの。クレー玉(粘土製)は、戦争ごっこに使う(らしい)ものをネット通販で見つけて購入。外に放置しても雨で溶け
てしまうし、簡単に砕けるので危険は少ない。



そこで、以前の例に習って自治会事務所に連絡し役所の方に巣の駆除を依頼した。この場合担当の業者さんがクレー

ン車でやってきてくれるのだ。巣も卵だけなら簡単にゴミとして駆除出来るが、中にかえったヒナがいると鳥類保護

法によって殺生を禁じられている。捕獲には事前手続きなど煩雑な問題があるので、担当業者も速やかに現場に直行

して卵の内に片付けようと駆けつけて来る。今回も連絡した日の翌日午前中にやってきて、あっという間に片付け

ていった。巣の中には卵が1つあった。担当員の話では、もう少し時期が遅れれば卵は数個に増えてたでしょう、との

こと。私は丁度仕事で午前中外出していたので、駆除の現場と巣・卵を見られなかったのはとても残念だった。でも

これで一安心、ヒナが大きくなってカラスが増え、色々な被害が拡大するのを少し防げる結果となったからだ。実は

これがこの春2度目のカラスの巣駆除で、前回は4月半ばに別の桜古木に作られた巣を5階のおばさん2人が見つけた。

駆除した巣には4個の卵があったというが、この時も私は外出していて現場を見られなかった。通報者当人がクレーン

車で採った巣と卵を2回とも見られなかったのは、つくづく残念至極と言わねばならない !




5月初め別のサクラの古木に巣造りし始めたメスを発見。天辺付近の枝の三又部分にはかき集めて来た枝が組まれ
始めていた。ちょうどメスが飛来したところをパチンコ玉で撃ったところ、敵も身の危険を感じたのかすぐ逃げて
いった!


ところが、その後巣作りしていた下の地面に材料が散乱しているではないか! どうやら元巣を゛解体工事゛して、
今回の場所に新しい巣を作るために運んだらしい。メスカラスも手っ取り早く巣を作るために゛在りもの利用゛に
踏み切ったのだろう。いやはや、知恵が回るね。



解体工事した材料で作られた今回の巣、工期短縮は繁殖期も終わりに近いからカラスも焦ったのだろうと思われる。



件のパチンコを撃つときには、玉方向に住民や歩行者がいないか? 建物のガラス窓やトタン屋根がないか? などを

よく確認してからやることにしている。皆さんに迷惑が掛かってもいけないからね。公園で巣のある上方向を見て

いたら、通りがかりのおじさんが興味深そうに近寄ってきて、事情を聞いた後「俺にも一発撃たせてくれ!」と言う

のにはビックリ。パチンコを渡すと一発放撃して、「けっこう飛ぶねぇ~!」と嬉しそうに宣った。巣を見つけた1階

のTOおばさんも、「まったくカラスの奴ったら、巣作りしながら上になったり下になったり、組んず解れつでアレ

してんだから、たまらんたまらん!」と言いながら結構面白がっていた。この界隈を支配する身体のひと回り大きい

゛デカオス゛がいて時折姿を現すのだが、あちらこちらにハーレムを作って、メスたちに卵を産ませヒナを育てさ

せて、子孫を増やそうと企んでいるのだ。

以前TV番組のカラス撃退特集で、鷹匠によるカラス退治の一部始終を見たことがあったが、女鷹匠の操る鷹が天空

を遊飛し始めると、眼下の森にいたカラスの群れが騒然ととなり、パニックに陥ったカラス100羽ほどが、雲の子を

散らすように森から逃げていったのだった。鳥類の生態的頂点に位置する鷹は、カラスにとって余程に恐ろしい存在

なのだろう。当方では、知り合いの鷹匠もいないので、せいぜいパチンコ玉で脅かし、巣造りを防止するくらいしか

手がない。しかし、最近私の姿を見ると、カラス共はさっと逃げていくから、近辺のカラス社界では私の存在は、

゛超危険人物゛として警戒されているのかもしれない。2つの巣と5つの卵を略奪されたカラス族にとっては、さしず

め私は指名手配者なのかもしれない。くわばら、くわばら ! 




巣も除去され、カラスの嬌声と糞害から解放された住まい周り環境も、ようやく静かな日々を取り戻せたかに見える。
しかし、しぶとく悪賢いカラスが、また色々とやらかすのは目に見えている.゛おのおの方、ぬかりなく! ゛



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