▢早朝5時半頃の多摩川は、長引いた梅雨のせいか湿気が強く、川面一面に白い靄(もや)が立ち込めていた。
All Photo by Jovial TAKA
今年の梅雨は例年に無く長かった。関東地区も降っては止みまた降っては止み、6月・7月ともに雨日が多く、日照
時間は殊の外短かった。近場の多摩川も川水の増水傾向が多く、チャリを走らせて川岸に行っては見たものの、流れ
の強さと普段歩ける岸辺まで水が来ていて危険なので、竿を出さずに引き上げてくることもあったりした。3日程続
いた雨も収まり、曇り日が2日続いた翌朝、久し振りに多摩川に出かけてみた。毎年6月の下旬から8月一杯はオイカワ
の産卵期で、抱卵してでっぷり太ったメスと元気なオス(メスよりもサイズが大きく力も強い)が毛鉤にアタックして
くるので、オイカワ釣りもシーズン・インとなる。
▢深場からザラ瀬に移るゆるやかな流れに毛鉤を流すと、引きの強いオイカワのオスがかかってきた。しばらくの間、
竿をしならし流れを右に左に泳ぎまくる魚体の引きを楽しんだ。
▢産卵期のオイカワ・オスは、口周りが黒ずんで硬くなり、「追星」という白くて小さなブツブツ(凹凸)が出ている。
体色もオレンジとグリーンの縦じま模様がはっきり出ているので、かなり派手な仕立てではある。
この日の朝は、オイカワのメス8割・オス1割・ウグイ1割という釣り上げ具合だったが、東京湾から遡上するアユ
は、すでに上流域に移動してしまったようで、ほとんど姿を確認できなかった。1時間半ほど毛鉤釣りを楽しんだが、
増水した川の流れは普段よりも早くて強いので、川底の石に足を取られたり滑ったりするのを注意しながら、上流
から下流に向かって、身体を支点にして゛扇型゛に仕掛けを流す作業を繰り返した。2~3度アタリがなければ、川中
を移動しては次のポイントに向かう、という繰り返しだ。結構いい運動になるので、2時間もやればもう十分だろう。
小魚(体長10㎝前後)も交じって20匹余を釣り上げたので、釣り場から川岸に上がった。
さて、家に帰ってシャワーを浴びてから、ゆっくりとした朝食とまいろうか!
▢形の良いオスを針はずしし、カメラで撮影しようとしたら、暴れてさっと掌から逃れていった。残ったのは残像のみ。
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