2021年3月12日金曜日

早春の甲斐路・小旅行(その3.梅の名所「不老園」で花を愛でる)

 



五分咲きの「小梅」(小輪一重咲き、梅干し・梅漬け用に重宝される品種)は、白い小花を沢山花開き始めていた
快晴で風が強く、雲一つない青空の下で梅花を見られるのは、まさに春の訪れを満喫することとなった。
All Photo by Jovial TAKA



旅で初めて訪れる場所では、駅や交通の要所にある観光案内所に寄ってみるのが恒例となっている。その土地々々

の観光名所や特産品の情報が得られるので便利に活用している。今回も最寄りのJR中央線駅前にある案内所に寄って

みた。そこで周辺案内マップや道の駅・里の駅リーフレットを入手したが、その中に梅の名所「不老園」のものも

あった。ちょうど梅見のシーズンなので、案内所には入場割引券も置いてあり(500円→300円)それをもらって、次

の日に行ってみることにした(1枚で1グループ適用なので、複数枚もらったものは出口でこれから入園しようとし

ていたオバさんグループにあげた!)。



「扇ながし」(野梅系中輪一重咲き)の薄桃色の花色は、いかにも愛らしい。よく出かけた小石川植物園にもこの
梅木があったのを思い出した。ちょっと懐かしい気分。




広大な山の斜面を切り崩し、歩道を整備してぐるりと回遊できる園の頂上には展望台があり、南方に富士山・
西方に南アルプスの山々を一望できる。梅と富士山のセットは、なかなか珍しい眺望となった。



園の案内によると、この園に植えられている約30種・5.000本の観賞用花梅は、豪商奥村正右衛門(7代目)が別荘

として開園したもので、全国(北海道を除く)を行脚して30数年をかけて集め植え付けたもの。特に九州地方から

持ち帰った梅種(紅梅・小梅・夫婦梅・豊後梅など)が豊富に揃っている、とのこと。「奥村不老園」(昭和40年に

財団法人化)と名付けられて、甲府市民や梅愛好家に親しまれる梅の名所となっているのだ。老舗旅館の源泉かけ流

しと会席膳を楽しんだ後、こんな風流な梅見を富士山・南アルプスと一緒にできたのは、十分なおまけつきだった。




「紅千鳥」(緋梅系・中輪一重咲き)の濃い緋色は、辺りがぱっと華やぐようで見栄えがする。枝に付ける花数も
多いので、なかなか賑やかだ。



普段こちらに出かけてきても、雲に隠れてめったに見られない南アルプスの山並みを、今回は雪を冠った姿で

きれいに眺められた。ラッキー!!   間ノ岳(正面左 あいのだけ 3.189m)と北岳(同右 きただけ 3.193m 南アルプス

最高峰、富士山に次ぐ2位の高峰)の2峰もくっきり。



さて、旅の終わりは例によってお土産の入手だが、今回は一宮御坂IC近くの「里の駅いちのみや」に寄ってみた。

国道20号の脇なので、とても便利なロケーションだった。売り場も広く、地場の農産物・特産品・お土産が豊富に

揃っていて、つい沢山買い求めてしまった。大振りの「八ヶ岳清里 花豆」は煮豆用に(この豆はかなり美味しい)・

長芋(掛ごはん・かけそば用に、きめ細かく滑らかで美味しい)・プチヴェール(ケールと芽キャベツの交配種、シャ

キシャキと美味しい)・菊芋(外見は生姜みたい、辛味がなく生でシャキシャキしている)・「黒ニンニク」(めった

にないので入手)、などの高原野菜。「無洗卵 こだわり甲斐ときめき卵」や「甲州田舎そば」、それに加えてお

菓子3種、〆て五千円程。まぁ、よく買いました! やはり、水と空気と土が違うのか!? とにかく何時も買い求めてく

る農産物がとても美味しいので、旅の楽しみが加わるのはうれしい限りだ。



「花豆」は一晩水に浸して戻し小一時間煮る。オリーブオイルを和えて冷蔵庫保存、食べるときは青海苔・粉チーズ
・チリメン雑魚と一緒に。菊芋は、人参・スナップエンドウ・黒ニンニクと共に生のままスライスし、合わせ酢(すし
と黒酢)に漬ける。歯触りがよく、箸休めやお酒のお供にも好適。




「元祖黒玉」(左)は、えんどう豆餡子を黒蜜で包んだ不思議な甲斐銘菓の和菓子(一度食べて見たかった、入手場所

に限りあり)。「富士山七変化」(中)は、抹茶味・紫いも味・きらきらザラメ味など、七つの味をセットした富士山

テーマのミニお煎餅(草加煎餅なのだが、宿の茶菓子で美味しかったので宿の土産)。「山梨シャインマスカット ラン

グドシャ」(右)は、高級ブドウを使用したチョコサンド・クッキー、爽やかな味だ。


<この項終わり>



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