2011年3月6日日曜日

ライブ訪問記 ミーさんと多田さんの和みデュオ

楽しいMCと乗りのいいサンバを聴かせてくれた、ミーさんと多田さんの和みデュオ Photo by TAKA
3月に入り、朝晩は相変わらず寒いけれども日中の温度は上がってきた。その温かさが夜も残る週末に、南武線武蔵中原にある Coffe Spot Life というお店を訪ねた。その夜は、才木ミーさんと多田さんコンビのボサノヴァ・ライブがあるということで、前々から一度寄りたいと思っていたことが実現できた。
私もミュージシャンの端くれで、定期的にライブ出演しながら、自分のオリジナル新曲やボサノヴァ・POPSの新レパートリーを披露しているが、自分のライブを聞いてほしいと思うミュージシャンの方には、まずその方の音楽表現をリスペクトして、ライブに寄らせていただくようにしている。
この夜の構成は、1部でミーさんのピアノ弾き語り、後半から多田さんのギターが入り、ミー(Vo/Pf)&多田(Gt)のコラボ。2部は多田さんのGtソロで始まり、後は、ミー(Vo)&多田(Gt)のデュオ、というなかなかバライティに富んだ進行だった。ミーさんは、ボサノヴァのスタンダード曲(「イパネマの娘」、「プリマベーラ」、「三月の水」など)だけでなくサンバもお好きのようで、「偽りのバイーア娘」、「ブラジルの水彩画」、「想いあふれて」なども、多田さんのGtの軽快なリズムに乗って気持ちよさそうに歌った。
「あまり知られていないボサノヴァ曲を歌いたくなる」とご自分でも語っていたが、ミーさんのお好きな「Saudade mata a gente」(Antônio Almeida / João de Barroのプレ・ボサノヴァ曲、ディック・ファルネイやナラ・レオンも歌っている)とか、「Perdido de Amor」(ルイス・ボンファの曲)は、後でYOU=TUBEやU.O.Lで聴き直してみたが、ゆったりとしていてなかなかいい曲だと思う。アルト系のやや低めのキーで歌うミーさんの声は、柔らかで聴く人を和ませてくれるし、あまりシャウトしないところも良いなと思った。
この日のハイライトは、2部初めの多田さんのギターソロ、ピシンギーニャの「Carinhoso」を流れるように弾いて聴かせてくれた。私もこのショーロ曲は好きなレパートリーで、弾き語りしたり、1部Gtソロを入れたりしてライブで披露することがある。しかし、この夜のパフォーマンスは、細部まで気持ちが込められていて、多田さんの並々ならぬギターへの愛着を見せていただいたものだった。
このお店は純喫茶店で、アルコール類は置いていない。スタンドピアノがあり、20人程で一杯となるライブスペースだが、このお店で初めてライブをして以来もう5年も月一回のペースでミーさんはライブをしていると言う。そうして続けていることは大変貴重なことだと思うし、多田さんとのデュオもそうして培ってきた゛ア・ウンの呼吸゛があって、聴く人を和ませてくれるのだと感じた。
アンコールに応えて、ノエル・ホーサのサンバ曲「嫌な予感」で二人のライブは終わったが、久し振りにボサノヴァとサンバを沢山聴いた楽しさに浸りながらの帰路であった。多田さんのギターは、スペイン製のフラメンコ・ギター(Manuel Sayes)で、フラメンコでありながら、柔らかないい音がする。終わった後、彼のギターを弾かせてもらい、私のオリジナル曲「Beside You」を弾き語りさせてもらったのも楽しかった。

2 件のコメント:

  1. 昨日は、ライブにお越しいただき、ありがとうございました。
    素晴らしい演奏も披露していただき、本当にうれしい夜になりました。
    これからもよろしくお願いします。tada

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  2. TADAさん、ミーさん、素敵な歌と演奏を楽しませていただきました。
    これからも、弾き続け、歌い続けたください。久し振りに、くつろいだ楽しい夜でした。
    TAKA

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