2014年2月27日木曜日

神代植物園での梅見は、春陽気の中だった。、



早咲きの白難波(しろなんば)は、沢山の花が開いていた。この植物園の白難波は、とても花つきが良いので、
晴れやかな気持ちになる。神代植物園にて All Photo by TAKA


2月に入って、関東地区では大雪の週末が2度つづいた。北の寒気の強い状態がそのまま続き、

家々の北側の雪が1週間以上融けないままだったが、今週はようやく日中の気温も10度を超

え、春陽気になった。この寒さで、開き始めた梅の花も雪にやられたり縮込んだりでヤキモキして

いたが、好天に誘われて神代植物園の梅林に出かけてみた。


 ここの梅林は比較的こじんまりとしてはいるが、72 品種180本の梅が

植えてある(公園案内)とのこと。例年の開花期には私もよく訪れるので、

大方の種類の名前がわかっている。白難波は「しろなにわ」とも呼ぶよう

だが、白加賀とともに早咲き種で、この梅林を訪れる人たちをいち早い
開花で迎えてくれる。梅花は、やはり雪のせいで花弁の色が抜けたり傷ん

だりしていたが、陽光を浴びて新たに開き始めた蕾と花弁は色が鮮やか

で、辺り一面に花の香りが漂っていた。(右上、八重咲きの「紅梅唐梅」)


緑萼(りょくがく)の「一重茶青」(ひとえちゃせい)は、蕾の状態では黄緑

だが、開花すると青味(緑味?)がかった白花がきれいでとても清涼感が

ある。通常の梅は、蕾と萼の色は赤茶なのだけれど、緑萼梅は緑色な

のだ。私はこのリョクガク種が好きで、「月の桂」とか「大輪緑萼」とか

小石川植物園や横浜三渓園でも見ている。割と遅咲きなのだが、ここで

見ることができてよかった。ご一緒したYKさんも、この珍しい梅花に感心

していた。


白加賀(右下)も沢山の花をつけて開花していた。この梅林には何本も

あって、この花が咲き揃っている様は賑やかでよい。

梅林の木の下には、日本水仙が沢山あるのだが、大雪の下敷きになって

しまい、ほとんど倒れたまま。残念ながら花は見られなかった。しかし、梅林

の南側には、マンサク(万作)とロウバイ(蝋梅)の一角があり、満開の花が

見られた。春に先駆けて咲くこの花は、とても不思議な形の花で、私は見る

度にお菓子の゛モンブラン゛を思い出してしまう。

咲いていた2種の園芸種には、洒落た横文字名がつけられていた。

黄花の「モリス・パリダ」(下左)と赤花の「ダイアナ」(下右)、ともに細糸状の

花弁を付けて、ケーキの様な、モジャモジャ髭の様な、花姿を楽しんむこと

できた。





梅見の後は、深大寺門前の松葉茶屋に寄って、お昼の蕎麦をいただいたが、腰があってややねっ

とり味の深大寺蕎麦は、相変わらず美味しかった。付け合わせの天ぷらも食べて、すっかりお腹一

杯になった。梅林は、植物園の南側奥にあるので、帰りもゆっくりと園の中を歩いて駐車場まで戻

った。広い園の中を歩いて、とてもいい運動になった。春陽気の温かい午後の梅見ができた。

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