2014年4月9日水曜日

自宅界隈で見つけた、春を彩る様々な花たちその②




染井公園の中央に植えられた枝垂れ桜(上)は、樹齢がまだ

若いせいか、枝も花色も勢いがある。枝垂れ桜はエドヒガン系

なので、花色もソメイヨシノに較べて赤みがやや濃く、花弁もやや

小さいが、枝への花付は密集するので、見ごたえがある。晴天

の青空と白い雲に映えていた。All Photo by TAKA




クリスマスローズ(中)は、春花なのに、なぜ「クリスマス~」なのか?

もともとは、雪の中で開花するのにちなんだ命名で、H.ニガー系は小

型で純白の蕾が開花すると紅褐色になることが多い種類。日本で多い

のは、H.オリエンタリス系で、春咲き種だとのこと。これで疑問が解け

た。キンポウゲ科ヘレボラス属の常緑多年草。姿は下向きに咲くの

で、カメラは地上10㎝位から上向きに撮らねばねばならない。「~ハ

イツ」のアパートの一角で。








三つ葉つつじ(下)の薄紫の花色は、品があっていい。ツツジの多くが、

割と原色のはっきりした花色(赤・橙・黄・紫・白)なのに対して、この花は

柔らかな色合いを持っている。花が終わってから枝先に三枚の葉が出

てくるのが名前の由来。最近は、公園などでも見かけるようになった。

染井公園にて。


海棠の可憐な花姿を見ると思わず顔がほころんでしまう。私は

の花が好きだ。放恣な枝の伸び具合、下向きに付いた濃い薄紅色

蕾はさくらんぼうを連想させる。花開けば、枝一杯に5弁花を連ね、

爛漫の雰囲気を漂わす。作家の高橋治氏が、この花を称して、「トラ

ジスタ・グラマーで顔もかわいらしく、今言ったことを次々と変えて男

を振り回す小悪魔的な女の子」みたいだ、と言っていたが、なかな

的を得ている気がする(私は氏程女性の多くは知らなが...)。

日、NHKのお天気ニュースで、担当女性アナがこの花を「海棠桜」

介していたが、海棠はサクラと同じバラ科ではあるが、サクラ属な

ろうか? 多摩川沿いの団地の一角にて上)。



ラッパ水仙(中)は、水仙の中でも大振りで見栄えが良い。この水仙

の花色は、クリーム掛かった白でちょっと珍しい色だ。花弁の形もすっ

きりとした6弁花で、真ん中のギザギザ弁との対比が面白い。今年の

春先に、城ケ島の八重咲き水仙を見る機会があったが、あの八重咲

きも珍しい種類で感心したが。ヒガンバナ科スイセン属の多年草、近

所のお宅の花壇にて。
 




雪柳の花枝が春風に揺れる様は、なかなか風情があると思うが、

この花の枝はよく伸びるので、時折に剪定しないと伸び放題になって

しまう。しかし余りに切り詰めると花姿が楽しめないのがジレンマ。

薄紅色の郁李(ニワウメ)と白の雪柳が寄せ植えになった珍しい風景。

近所の団地の庭にて(下)。ニワウメはバラ科落葉低木、同種に山桜桃

(ユスラウメ)もある。





今回も参考にした座右の銘「四季花ごよみ」(講談社刊1994年版)、四季の花々だけでなく、折々
の短歌や俳句も満載した花の百科事典、16年間愛用しているがとても使い勝手がよく、花を知る
上では欠かせない、まさに私の座右版です。


<この項終わり>

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