▢多摩川沿いの団地の一角で、庭植えの寄花がきれいに咲いていた。黄水仙・紫ヒヤシンス・スミ
レ各種、散り始めた桜の花弁が庭に散り掛かっていた。 All Photo by TAKA
長く厳しい寒さの冬がようやく過ぎて、日中の温度が20度前後になっ
てきた。今年は、関東地区でも2度の大雪があり、朝晩の気温が零下
のこともしばしばだっただけに、春の訪れがとても待ち遠しかっ
た。 桜もようやく咲いてはや散り始めたが、自宅周辺で見つけた春の
花たちをまとめて載せてみた。例によって、画像は全てRicoh CX3で
撮ったものだ。
▢紫荊(ハナズオウ・上)は、造園業を営むお宅の植木畑で咲いていた
もの、濃い紫紅色の小花は枝に群れるように咲くのが特色、ややくど
いようにも感じるが、春爛漫の感があって如何にもにぎやかだ。快晴
の青空を背景に、花色とのコントラストがきれいだった。
マメ科の落葉低木。
▢ゴルフ練習場の隣のお宅塀際に咲いていたチューリップ(中)、白・
赤・黄と、色の配列が面白かった。
▢やはり、多摩川沿いの団地の一角で見つけたフリージア(下)、黄色
い花色は春を一番感じさせてくれる。葉の形が水仙に似ているので、
アサギズイセンの別名もある。アヤメ科の多年草。
▢ 紫木蓮の花(右上)は、開き始めが美しい。天を向いて花開くので、
花の中は見えにくいのだが、散る時は花色が茶褐色に変じ、バラバ
ラと落ちた花弁は、ちょっと痛ましい姿となる。その落差がこの花の特
色だろう。
「木蓮の、花散り敷きたる様の いと凄まじ...」清少納言だったら、
そう書くかもしれない。
▢山吹の花(中)を見ると、なぜか懐かしい気持ちになる。子供の頃、よ
く遊んだ山道に沢山咲いていたからかもしれない。モンシロチョウやイ
チモンジチョウが、花に留ってよく蜜を吸っていた光景が思い出され
る。葉脈がはっきりと見えるのもこの花の特色だ。
細い枝が山の微風にサヤサヤとよく振れ動くことから「山振り」とされ、
転じて「ヤマブキ」となったと言われる。バラ科の落葉低木。
▢スノーフレーク(下)の花形はスズランに似ている、葉は水仙に。白花
に付いた緑の斑点がこの花のチャームポイントで、とても愛らしい。思
わず見とれてしまう。白と緑のコンビネーションも清々しい。
ヒガンバナ科の球根草、トンボ池公園の木陰で見つけた。
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