2014年9月2日火曜日

夏の終わりに、葉山の海を眺めて



晴れた午後、葉山の海には白いヨットが浮かび、遠くには江の島が見える。 All Photo by TAKA


八月の終わりは、北から冷たい高気圧が張り出し、秋雨前線が涼しい雨を降らせた。朝晩の気温は20℃

前後となり、ここ数年の酷暑がウソのように、一気に秋モードに変わった。珍しくも、「今年は秋が早いです。」

と言う気象庁の天気予報が当たり、北の海のサンマも豊漁となり、食品スーパーの店頭に並び始めた。

  ♫ 今は、もう秋~ だれもいない海... ひとりでも ひとりでも 死には~しないと~ ♫(トワ・エ・モア)

  ♫ あなたを想い出す この店にくるたび... 晴れた午後には遠く 三浦岬も見える~ ♫(ユーミン)

  ♫ 波音が響けば 雨雲が近づく  二人で思い切り 遊ぶはずの On the Beach~ ♫(サザン・~)

夏も終わりには、なぜか海を見たくなる。それも、北の海よりは、明るい南の海がいい。と言うわけで、今年も

食い友RKさんを誘って湘南の海に出かけてみた。



三崎食堂のメニューは、手書きのチョーク・イラスト。何時見てもなかなか味がある。


例によって朝早起きし、都内から16号道路ー横浜横須賀道路ー136号線と車で走り、渋滞も皆無の日曜日

朝のドライブで、9時頃三崎港に着いた。美味しい朝飯を食べようと、お目当ての三崎食堂(三崎水産物地方

卸売市場食堂、と言う立派な名前だが)に着いてみると、店の前には椅子に座って待っている人の列・約

20名! 家族連れや若いカップルが多かったが、こんなことは今までなかった(三度目だが)のでビックリ!

まあ、急ぐ旅でもないので、約30分程待って店内のテーブルに座れた。私たちの後は、朝の仕込みが終

わってしまい、11時以降のオープンで一時閉店となってしまった。ラッキー!! (お店に捻じ込んで、滑り込み

で入店した、3人のちゃっかり者もいたが...) 後でお店の若旦那に聞いてみたら、8月最後の日曜日で、

何時もよりは込んでいるが、日曜日はお客が多いとのこと。そう言えば前に来たのは平日の朝で、お店も

空いていたのを思い出した。





イナダの香草焼きとマグロ刺身のA定食(上)と、アジの磯辺揚げとマグロ刺身のB定食(下)、共に1,480円也。


さて、今回私は、前回に食べ損ねた「黒ムツの煮魚定食」を狙っていたのだが、(これも店の若旦那によると)

黒ムツがなかなか入荷しないのでメニューになかった。それではと、イナダの香草焼きを注文し、RKさんは、

アジの磯辺揚げにした。これがとても美味しくて、またマグロの赤身刺身も新鮮でやわらかくておいしかった。

ご飯とお味噌汁もボリュウムたっぷり、満腹・満足の゛港の朝の市場飯゛だった。

その後、すぐ近くの漁協直販センターに寄って、サバの干物やワカメをお土産に買い、136号道路を逗子に

向かった。途中秋谷(あきや)海岸で、海浜公園から海を眺めようと思い、県営駐車場の駐車待ちの車の

列に並んではみたが、混んでいて空きそうにもないので、パスして葉山に移動した。海岸沿いのファミレス店

に車を入れて、2階のデッキ・カウンター席に案内されて座ると、明るい日差しに照らされて輝く葉山湾の海が

一望できた。昨日の雨模様がウソみたいな、秋晴れの空だった。空気がさらっとしていて気持ち良かった。



オ~イ! そのボードに乗って、太平洋を漕ぎ渡れますか~?

風もなく穏やかな海を見ていると、気持ちが和む。もう夏も終わりだね、というちょっと寂しい気持ちと、やれやれ

やっとあの暑さから解放される、という安堵感が入り混じった気持ちがふっと湧いてくる。私は、抹茶アイスと

シリアル・小アズキ・生クリームが重なった、和洋折衷のグラス入りアイスをスプーンで食べ、RKさんは、アボカド

にチョコレートを飾ったスムージーを飲み、白い帆をかけたヨットの浮かぶ海を、飽きもせず眺め続けていた。



空が高くなり、綿雲や筋雲も見られるようになった。

やがて、天高く馬肥ゆる秋がやってくる。日中は夏日になる日もまだあるだろうが、季節は確実に変わり

つつある。花追っ駆けや魚釣り、歌会やライブ出演、季節の料理作りや小旅行など、日々楽しさを求めて

過ごしていると、一年の過ぎるのがまことに早く感じる。酷暑による身体の疲れや、紫外線と汗による肌の

疲れをしばし癒しながら、健康な日々を続けて行きたいと思う。

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