■我が家の建物北側にある四本桜公園の桜(ソメイヨシノ)、毎年春には見事な満開の花で住民を楽しませてくれる。
All Photo by TAKA この画像のみ2015年3月末撮影
サクラの開花予想が、ニュースや天気予報で伝えられるこの頃、今年の桜を何処で何時頃見ようかと思い悩んで
おられる方も多いと思うが、この春気候は寒さがなかなか収まらずにいるので、例年よりも若干遅くなるかもし
れない。しかし、長い冬の後のサクラの開花は、春を待つ人々の大きなたのしみだろう。かくいう私も、一時期
はエドヒガンの古木を訪ねて関東や中部・東北まで足を延ばし、樹齢千年~弐千年という超長寿な樹木と花を見
て元気をもらったりしていた。東京地区や周辺でもサクラのスポットは沢山あるので、開花時期になると何やら
お尻が落ち着かず、天気を見てはあちこち花見に出かけることが多かった。
しかし、件の四本桜公園のソメイヨシノは樹齢約70年程、私が住む集合住宅ができた時(50年程前)には植えられて
いたので、ソメイヨシノとしては古木だ。ご存知のように、日本各地に植えられているこの種類の桜は、東京染井
(現在の駒込辺り)の植木屋さんが創りだしたエドヒガンとオオシマサクラの交配種なので、一代限りのクローン種
であり、寿命は凡そ80年位と言われている。各地のソメイヨシノが枯れたり、桜並木を残すために新しい若木
を植樹したりする動きがあるが、私自身も沢山の花を開かせるこのサクラが、毎年見られることを願う一人でも
ある。とにかく、自宅の真ん前で見事なサクラが見られるのを好事として、こんな贅沢な事はないと喜ぶととも
に、そうせっせとあちこちに出かけずともいいではないか、と出不精を決め込んでいる昨今ではあるが。
であり、寿命は凡そ80年位と言われている。各地のソメイヨシノが枯れたり、桜並木を残すために新しい若木
を植樹したりする動きがあるが、私自身も沢山の花を開かせるこのサクラが、毎年見られることを願う一人でも
ある。とにかく、自宅の真ん前で見事なサクラが見られるのを好事として、こんな贅沢な事はないと喜ぶととも
に、そうせっせとあちこちに出かけずともいいではないか、と出不精を決め込んでいる昨今ではあるが。
■ここ数年、清掃が行き届かなかった四本桜公園の桜樹の根元には、枯葉が堆積し雑草が蔓延り、汚れた環境に
ポイ捨てのゴミも散見され、心地よい住環境と美観とは言い難い状態だった。
この地には、晩年の母の面倒を見るために移ってきた。もう10年以上前だが、春になると家の前で咲き揃う四本
桜の古木にとても魅せられてしまった。奥多摩を源流とする多摩川の清流と、国分寺の谷戸から湧き出て武蔵野
を流れる野川にはさまれた狛江の地は、緑も多く空気もきれいなので、ずっと住み続けたいと思っているが、この
サクラが存在する事も大きな理由になっている。しかし、建物の住民たちも高齢化が進み、自治会や月に一度
の清掃日にも出てこられない方も増え、雑草取りや落ち葉集めなどの作業で身体への負担を危惧するあまり、公園
の掃除も最近はおざなりになっていた。我が電チャリで帰ってきて家前の駐輪場に止める度に、その汚れぶりが
気になっていた。今年のサクラが咲く前に公園を何とかきれいにしたいなと思い、とりあえず自分から始めてみ
ようと清掃をスタートした。自治会事業とかNPO組織とか言い出すと大げさになるし、自分のできる時にボチボチ
やればいいかな、位の考えだった。一応「四本桜公園をきれいにする会」と名前を付け、発起人・幹事を私の名前
にして、汚れた公園の写真を掲げたリーフレットも作ってみた。会の趣旨を良くわかってもらった方が良いかも、
というスタンスだった。
■公園清掃後ゴミ袋に収まった沢山の枯葉と雑草、枝は束ねておけば市のゴミ収集車が持って行ってくれる。
■食べ物の容器やたばこやライター、新聞紙やコンビニ袋など、通行人や公園で遊ぶ子供等もポイ捨てしていく。
昨年の暮れ迫ってから初めて、約3ケ月ほどでようやくメドがついてきた。始めた日は、座り込んで雑草を取った
りしていたら、案の定次の日は腰が張ってしまった。これはいかんと思い、もっと体に負担のこない方法を考え、
近くのホームセンターで柄の長い鎌とプラ製の熊手を入手した。これが思いのほか役立った。座り込まないで立
ったまま作業ができるのはとても楽だ。また、ご近所さんで趣旨に賛同する方にも手伝ってもらい、だんだんと
公園はきれいになって行った。伸び切った立木の枝を選定し、余計な樹木を切り払い、雑草を取りツツジなどの
根元に絡まった落葉を取り払いなど、結構大変な作業なので2時間以上は作業しないことを徹底した。
■長い取手の半月型鎌と長取手のプラ熊手、画像はAmazonより
面白いもので、公園で清掃作業をしているといろんな人が話しかけてくる。犬と散歩中のおじさんは、植木屋を
やっていたとかで、歩いて近くの自宅に沢山ある盆栽を見に来いと私を連れて行き、立派な盆栽を披露してくれ
た。中には品評会で金賞をとった大きな松の盆栽もあった。また、建物の住人の一人は、自分はもう身体が良く
動かないから差し入れをするよ、と言って、お握りとお茶を届けてくれた。「きれいになって良いですね~!」と
声掛けしていくおばさんもいるし、知らんぷりを決め込んで足早に去っていく住人もいる。いやはや人それぞれ
だが、一番喜んでいたのは、近くの大きな公園をボランティアで清掃活動しているおじさんだった。「同好の士
がいるんですね~! 今度声かけて下さい、お手伝いしますよ!」そんな繋がりも広がるかもしれない。
その清掃作業も、四本桜下の駐輪場屋根にたまっていた落葉(半分腐葉土化していてミミズも住んでいた!)をきれい
にして、ほぼひと段落した。今後も、時折雑草やポイ捨てゴミを取り除く必要はあるが、まずまず公園がきれいに
なってサクラの開花を迎えることが出来るのは、慶賀の至りとでも申しましょうか。何よりも、きれいな環境と美
観を取り戻せたことに気持ちが良く、一番喜んでいるのは私自身かもしれない。
■四本の桜の根元やツツジなどの植樹周りも概ねきれいになった。こうしてきれいにしておくと、ポイ捨てをする
人も自然と少なくなるだろうと期待しているが、やはりこの会を続けて行くことが大事だと思っている。
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