■ソメイヨシノに先駆けて花開く新宿御苑の枝垂れ桜、晴天の青空の下、満開の薄紅色花を枝垂れていた。
All Photo by TAKA
All Photo by TAKA
昨年の同じ時期に、この新宿御苑にお弁当持参で集まり、花見会を兼ねた大学のクラス会を催そうとしたのだが、
生憎なことに祝日の翌日だったため休苑で花見会ができなかった。それで、近くの明治神宮の北側にある芝生庭
園に移動し、そこで咲き始めのソメイヨシノを見ながら、お弁当や飲み物(アルコールはご法度)をいただきながら、
四方山話に花が咲いた(こっちの花の方がにぎやかだったが!)クラス会となった。空気はきれいだし、広い芝生は
開放感満点だし、強い陽射しと暖かな温度で、急速に開いてゆくサクラの花を見られたのはとても楽しかった。
昨年の好評に気をよくして、今年も新宿御苑にもう一度集まることになり、8名のメンバーが集ってのお花見会と
なった(3月24日)。
この会は、もともとカナダ在住のSHさんが、サクラの時期に日本へ里帰りされるのを良い口実にして、大学の
クラスメイト有志が集ったのがスタートだったのだが、今回は新しく男子2名も参加して賑やかになった。SHさん
はカナダに20年間ほどお住みで、日本文化センターの仕事を現在もされているし、ODさんは90代後半の母堂を介
護しながら、翻訳の仕事をされている。また、今回幹事のNUさんは、やはり90代後半の母堂の面倒を時折見なが
ら、趣味雑貨の販売をされているのだ。OTさんは、SHさんの大学時代からの友人で、この会で彼女に会えるのを
一番楽しみにしていたかもしれない。SKさんは、近くの千駄ヶ谷にPR会社の事務所を構え、趣味の俳句の会で句
を読むのを熱心にされている。男子のST君は、長らく海外で車関係の仕事をした後、中古カメラを古書市などで
扱ったり、東海道を宿場毎に歩いたりして元気だ。近くの青山に事務所を置いて、業界紙の編集と発行を手掛け
るKT君は、皆との久し振りの会合に話が止まらなかった。で、私は今回の晴天に恵まれた花見会に大いに気をよく
し、皆の話を聞きながら時折こちらの話を入れてとても楽しかった。
■早咲の陽光桜も、満開の咲きっぷりだった。
お昼時に千駄ヶ谷駅に集合し、千駄ヶ谷門から入苑した時は、陽射しも強く気温も上がっていて暖かだった。昨年
見られなかった枝垂れ桜(池の端に数本ある)に移動すると花は満開、枝垂れの周りには多くの人が写真撮影したり
花を見上げたりで賑わっていた。御苑の桜の樹には沢山の種類がある中で、高遠コヒガンサクラや陽光などはほぼ
満開、ソメイヨシノはまだ咲始めだった。私も久し振りの枝垂れ桜をしばらく眺めて花を堪能した。その後芝生の
上でお弁当を食べ、北風が出て来た午後には駅前のカフェに移動して話は続いた。生憎、店内に席がなかったので
外のテラスに席を取ったが、室外用の暖房機(大きな傘の覆いつき)を店員がつけてくれたので、寒くなかった。しか
しその暖房機も2時間後に自動的に切れたので、会はそれで解散となった。
後日、ST君が桜の写真を皆に送ってくれ、私も撮影した枝垂れ桜の写真を皆に送った。KT君は、自分の事務所か
ら見た青山の街写真を送り、それに刺激されたODさんも以前撮影した桜の写真を送り返し、参加各位のメールが
飛び交って、会後にも大いに話しの花が咲いたのだった。来年もまたやりたい! という感想が多く、花の時期にお
弁当持参で集まるという気楽なクラス会ができそうだ。SHさんからは、カナダで紅葉を見る会に来られませんか、
というお誘いがあったが、どうなりますことでしょうか? それはともかく、また皆さんの元気なお顔を来年も見ら
れたらいいなと思っているのだ。
れたらいいなと思っているのだ。
■NTTドコモ本社ビルをバックに、芝生で持参したお弁当を食べながら談笑する友たち。サクラの開花を
待っていた人々で、御苑は人の出が多かった。
で、その翌日(3月25日)の夜、喜多見の椿珈琲店にメンバー達が集まり、古稀にも届かずに急逝したマスターの追悼
会(一周忌)をしめやかに執り行った。と書きたいところだが、出席者の大半は何処かで一杯(ならずに3~4杯)引っかけ
て集まったものだから、賑やかではあったが何とも締まりのない会となった。絵友のHIさんは、私をモデルにして
『コルコヴァード』というタイトルの油彩作品を描いたことがあり、たまたま私と一緒に訪れたことのあるこの店の
雰囲気に魅せられて、女主人のShigekoさんをモデルにした『Saturday Night(椿)』という油彩作品を昨年描いて、
所属絵画グループの展覧会に出品したことがあった。夜の酒場で思い思いに楽器を弾くメンバー達(誰がモデルかは
すぐわかる!) の真ん中で、女主人が歌い、後方でマスターがレキントギターを弾いている、という歌と演奏が聞こ
えて来るような何とも楽しい作品なのだ。
■HIさん作の油彩画『Saturday Night(椿)』を飾ってのマスター追悼会、飲み物を作るのは
女主人のShigekoさん(画の主役もご本人)。
この夜は、HIさんとShigekoさんの要望が合わさって、この油絵をカウンターに飾っての会となった。サイトウさん
は花束を用意し、私はマスターの好きだった「夏の日の思い出」(日野てる子)をレキント風に奏で、HIさんはその歌
を唄った。ついでに「スカボロー・フェア」(サイモンとガーファンクル)と「時間よとまれ」(矢沢永ちゃん)など
を、ピアニカと歌とギターで合奏し、在りし日のマスターに花を添えさせてもらった。サイトウさんのジャズ・ナ
ンバーや皆の歌が続いた後、丁度古希を迎えた私への贈り物として、イズミちゃんは「Sentimental Boy」という歌
(オリジナルソング)を歌ってくれたのだが、面白いと思った歌詞ほとんど覚えられなかった。車に絵を積んで2人で
帰る直前に、3人(イズミちゃん・タカコさん・ノダさん)で、なぜかコマネチのポーズ(タケシのギャグ)で送りだして
くれたのが、びっくりするやら首をひねるやら、とにかく賑やかな追悼会となった。会にかこつけて、メンバー達が
集まって大いに飲み騒いだことが、何よりもマスターの供養になった、ということにしたい。マスターもあちら側で
「相変わらず、賑やかにおバカやってるよ!」と苦笑していたかもしれない。
■キャンバスの中から登場した在りし日のマスターSatoshi、ご自慢のレキントギターを奏でる姿を
彷彿とさせてくれた。Portrait by hiroko
彷彿とさせてくれた。Portrait by hiroko
0 件のコメント:
コメントを投稿