第3回 Salvatore Adamo「Sans Toi Ma Mie」その4. RCサクセションのロック・バージョンと「7・5 調」歌詞
サン・トワ・マ・ミー / 忌野清志郎 Little Screaming Revue
上のタイトルをクリックすると動画が見られます。
「サントワ・マミー」は、沢山のアーチストにカバーされているが、やはりメロディーラインがシンプルで歌いやすく、乗りが良いところが気に入られているのだろう。中でも出色なのは、ロックバンド・RCサクセションの忌野清志郎バージョンだ。
歌詞は岩谷時子によるものだが、所々言葉を入れ替えながら、挑発的でイケイケの乗りが何だか楽しくなって来るから不思議だ。清志郎のロック魂が炸裂している感がある。やはり、只者ではない。聴衆もノリノリで、すっかり楽しんでいるのが良い。アダモもびっくりしたにだろう。
ここで、乗りの良さの要因を考察してみると、アダモのフランス語詞も岩谷時子の日本語詞も、おおむね日本人に馴染みのある「7・5 調」で作られているのが分かる。つまり、日本文化の俳句や短歌の語調で、仏詞も日本語詞も出来ているのだ。
イタリア生まれのベルギー育ちでフランス語を駆使するアダモが、何時・どの様にして日本の「7・5 調」を体得したのかは私にも謎のままだが、どなたかお知りだったらその訳を教えて頂きたいと思っている。確かに言えることは、メロディーラインがとてもシンプルで、短く区切りやすく作られているのが元なのだろうと推測はできるが. . .
Néan-moins je te prie 5 許してさえ 6
De m'a-ccor-der ma cha-nce 7 くれない貴方 7
Si de-vant mon re-mords 6 サヨナラと 5
Tu res-tes'in-di-ffé-ren-te 7 顔も見ないで 7
On ne peut te don-ner tort 7 去って行った 5
Mais soit donc'in-dul-gen-te 7 男の心 7
1976年来日時のアダモ、着物姿の日本女性との珍しいワンショット Getty Image
今年83歳のアダモにとって、何度かの病気を乗り越えての健在は心嬉しいものだ。昨年の冬、フランスのTVニュースが、毎年冬になるとアダモの大ヒット曲「Tombe la Neige - 雪が降る」が巷にあふれることを伝えていたが、フランスでも日本でもこの名曲が人々の心にしっかりと残り続けていることは奇跡的ですらある。ニュースは併せて、彼の髪の毛に雪が降っても(白髪が混じってもー作者注)、激しく降る雪は歴史に名を残すだろう、と結んでいた。
〈 この項終わり 〉




コメント
コメントを投稿