2015年10月12日月曜日

コスモスと白式部:秋花の季節(その1)



緑がたくさん残る陽当たりのいい住宅街の一角、南斜面の空き地にコスモスが咲き乱れていた。紫紅色の花色が
とてもきれいだった。 All Photo by TAKA
10月に入って、朝晩が冷え込み日中は晴れるという秋らしい天気の日が続くようになった。最高気温も25℃
近くの日もあるが、北からの大気が流れ込んでさらっと乾いた空気が気持ちいい季節だ。こうなるとちょっと
外に出かけたいという気持ちになるのはひとの常、私もデジカメ片手に行楽気分で外歩きすることが楽しみだ。
毎朝ウォーキングを日課としているHIさんとともに、この日は(9月の末)何時ものウォーキング・コース周辺を

散歩した。秋晴れで陽射しのつよい午前中だったが、住宅街の一角にコスモスが咲き乱れる場所を見つけてしば

らく目の保養をした。聞けば地元のボランティアの方達が、木々や空き地が残る谷戸の南斜面に、コスモスの

種をまいて育てているのだと言う。明るい黄色のコスモスや白・ピンク・紫紅色のコスモスが沢山咲いていて、

普段なかなか見られない景色だったので、すっかり嬉しくなってしまった。


「黄花コスモス」は、コスモスと菊の花を掛け合わせた園芸種なので、葉は菊葉状・花はコスモス形状になる
のだが、通常は花がオレンジ色だ。ここて見られたのは純粋の黄色なので、とても珍しい。ヒョウモンチョウ
(豹紋蝶)が折から飛来して、花の蜜を吸い始めた。



コスモスの枝と葉は細い針金状なので、枝を伸ばして天空に咲く花は風情がある。風に揺れて咲いている様は、
日本の昔から多くの句や歌に詠まれて来た。歌といえばやはり、『秋桜』(山口百恵唄・さだまさし作詞/作曲)と
『コスモス街道』(兄弟デュオの狩人)ーちょっと古いが、を想い出すね! 私自身もオリジナル曲『ブラッド・ムーン』
のなかで、♪ コスモスの花に 願いをかけて 明日のしあわせ 私は祈る ♪ と詠んでしまった。



紫式部と白式部が一緒に植えられているところがあるので行ってみよう、と大きな集合住宅の遊歩道に面した土手

に廻ってみると、植えられて間もない紫式部と白式部が色付いていた。まだ木は小さいのだが沢山の花実を付けていた。

紫式部とか杜鵑草(ホトトギス)などは野草なので、余り公園や遊歩道に植えられることは少ないのだが、樹木の下植えとか

に置かれると結構見栄えがする。私はこの地味な花(花実)が好きで、こういう機会に見つけると嬉しいものだ。



ちょうど、朝露の残りが白式部に付いて光っていた。奥の紫式部と一緒に撮れた珍しいショットです。


たまたまこの日は、いつもバッグの中に忍ばせているカメラを持って来ていなかったので、HIさんの小型カメラを

お借りして撮影したが、割りと良く写っていたのでこのブログへ載せてみた。時節柄、キンモクセイの花の香りが辺りに

漂い、好天の青空の下、萩の花やピラカンサスの赤い実も見られたので、気分爽快だった。




とあるお宅の庭のフェンスに咲いていた遅咲きの朝顔二輪を借景、紫がかった青色の花弁が逆光に輝いていた。

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