2015年10月12日月曜日

コキアと秋バラ:秋花の季節(その2)



コキア(帚木 or 帚草)が色づき始めたガーデンの一角、このピンク色がもっと紅葉して深い赤になる
とのこと。逆さホウキが並んでいる不思議な風景 !! コキアの群生をちゃんと見るのも初めてだったので、
しばし見とれてしまった。 All Photo by TAKA & HI


今年の秋バラをどこで見ようか? と考えていたら、花友HIさんの情報で(ウォーキング仲間からとのこと)、平塚の

『花菜ガーデン』(神奈川県立 花と緑のふれあいセンター)がいいらしいと聞き、早速出かけてみた(10月3日)。

この花園は、2010年3月オープンだから今年で5年目、歴史のある東京の神代植物園や小石川植物園・神奈川の

大船植物園などに較べて造園設計が新しく、随所に斬新なコンセプトに基づいたガーデン造りが見られて興味

深かった。園内ガイドブックによると、広大な敷地に、フラワーゾーン・めぐみの研究棟ゾーン・アグリゾーン

などが配置され、総てがバリア・フリーで利用できるとのこと。こういう施設の作り方は、新しい設計でない

と実現できないことを感じたのだが、目当てのフラワー・ゾーンも、チェコの園芸家『カレル・チャペック』の

家と庭をテーマにして作られたもので、色々なコーナーがあり見て廻るのがとても楽しかった。何しろ園内が

広くてゆったりしているし、車いすで散策する人もちらほらと見られ、快適な環境でゆとりのある時間を過ごせる

のがよかった。



 白と赤のマーブル模様が珍しい『フリオ・イグレシアス』(Julio Iglesias)、スペインの国際的歌手の名前を冠したモダン・
ローズ(FL系・仏メイアン社2006年作出)だが、私も見るのは初めてだ。シトラス系の芳香とど派手なマーブル模様は、
元祖イケメン・セレブの彼を彷彿とさせるのかも知れない。



さて、お目当てのバラ・コーナーだが、色々な新しい品種・初めてみる品種が沢山あって新鮮な驚きがあった。

特に、バラの歴史をたどって、「野生種とその交配種」→「オールド・ローズ」→「イングリッシュ・ローズ」→

「モダン・ローズ」、また、「ツルバラとミニ・ツルバラ」→「香りのバラ」→「クライミングとシュラブ・ローズ」

など、各コーナーを周りながら多彩な種類のバラを見られるのは、とても面白かった。神代植物園のように、一種類

のバラの株が沢山あってバラ薗を造るのではなく、1~2株のバラが多種ある造りなので割と見やすいと思った。



クリームがかった白色が美しい『ウィンダーミア』(S系のイングリッシュ・ローズ)、丸花弁を重ねるカップ
咲きはほぼ満開。イギリスの湖水地方にある湖の名に由来する清楚で品のいいバラ、このバラも初めて見た。



いかにもアメリカ的な名を冠する『ミッドナイト・ブルー』(S系モダン・ローズ 2004年USA産出)、バラには
珍しいカップ咲きの濃い赤紫色の花色を持つ。ちょっと高貴でクラシカルな雰囲気だ。香りも強い。



ゆっくりとバラコーナーで花を見ていたら、あっという間に1時間半程が過ぎてしまった。その後で傾斜地にある

コキアの群生を見たり、広い芝生を巡る遊歩道脇のコスモス畑を見たりしてお昼時になったので、園内のイタリ

アン・レストランに行ってみた。メニューの中から焼きたてピザ(神奈川県産の食材を使った野菜とチーズ)とハム

と野菜のパニーニを頼み、コーヒーと一緒に店に続くガーデンデッキで、晴れた空と白い雲・樹木並木と緑の芝生

を見ながらHIさんと食事をした。なにかとてもゆったりとした時間だった。園内には、咲き終わって蔓が葉を付けた

だけのクレマチスがたくさん植えられていたので、来夏の初め頃には、春バラと一緒にまたぜひ見に来ようと思った。



アンズ色の『アシュラム』(HT系・1998年ドイツ作出)、高芯丸弁咲きで芳香あり。ややアンティークで華やかな
雰囲気のバラです。このバラも見るのは初めて。




バラ園の入口脇に、オールドローズと一緒に咲いていた小菊と孔雀草(?)、名前ははっきりとは
わからない。黄色と薄紫のコントラストがきれいだった。




コキアの前のワンショット。ちなみにコキアは、「和名をホウキグサといい、昔はこの茎を乾燥させてほうきを
作っていました。実(み)は“とんぶり”といい「畑のキャビア」として親しまれています。」以上、
コキアの大群生で有名な『国営ひたち海浜公園のHPより』
<花菜ガーデン公式サイト>

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