2016年10月8日土曜日

初ドライブは佐島マリーナヘ




佐島マリーナ入口脇にある天神島臨海自然教育園(ややお堅い名前!)から眺めた富士山の姿、久し振りの晴れ日
だったが霞がかかっていてボヤッとしていた。これから秋も深まれば、頂上の冠雪が美しくみられるに違いない。
風も穏やかで、波の音を聞きながらゆったりと眺めを楽しんだ。 All Photo by TAKA


10月2日にこの夏中かけて取得した運転免許証がようやく手に入ったので、早速初ドライブに出かけた(10月3日)。さほど

遠くなくて初秋の海を見ながら、地元で取れたおいしい魚料理を食べたいと思い、何度か出かけたことのある湘南の海辺

スポットの中、久し振りに佐島マリーナを訪れてみた。朝早めに家を出発し、HIさんと合流してから16号線→保土ヶ谷バイ

パス→横浜横須賀道路と自動車専用道路を走り、横横インターで一般道に降りた。ナビが案内する道は、三浦半島をから

西へ大楠山を縦貫する初めて道で、トンネルや道路も新しかった。出発から約1時間で10時過ぎには佐島マリーナに着いて

しまったのにはちょっとびっくり。平日の朝早めという事もあり渋滞には全く引っかからなかった。雨と台風続きの9月の

気候と違って、この日は雲間から陽が降り注ぐいい天気だったが、日中は30度を超える夏日で蒸し暑かった。


佐島マリーナに入る天神橋を渡る手前に、小さな魚料理店があったので車を一旦止めて覗いてみると、若いお兄ちゃんが

水槽の前で魚を捌いていた。氷水の入った白いスチロール箱の中には、カワハギやカマスがどさっと入っていた。「お店の

開店は何時?」と訊ねると、「11時半からです。」と返事があった。よし、昼飯はここにしよう、と決めてマリーナの入口

に行って見ると、すぐ脇に『天神島臨海自然教育園』の建物があり、駐車場もあったので(受付で駐車表示シートをもらい

運転席の見えるところに置く)車を入れてから見学することにした。お昼までにはまだ間があるし、ゆっくり海を眺めるのも

いいか!と思って寄ったのだが、ここはとても素敵なスポットだった。




自然教育園の建物(ビジターセンター:フォト上)と入口(フォト下)、Internet・サイトFC2他より。




ハマカンゾウと、遊歩道からのビジターセンターと佐島マリーナの景観(下)、花図鑑他より。



天神島は、自然林が残る一角に木造りの小さな天満宮が祭られており、その周りの砂浜にはハマユウ(ハマオモト)やハマ

カンゾウ(オレンジ色のユリ)・ハマボウ(トロロアオイのような黄色花)などの海浜植物が多く生息している希少地だ。残念

ながらシーズンが過ぎていたのでハマカンゾウしか見られなかったが、隆起して残る奇岩が島の周りを囲っていて面白い

風景が楽しめた。三浦半島南端の城ケ島も奇岩で有名だが、ここ天神島の方が内海で穏やかなので、ゆっくり見られる

気がした。岩々の間にはサザエ・アワビやカニ・ヒトデなど海浜生物が一杯いるので、学校の自然観察授業やファミリー

での海遊びに訪れる人も多いとのこと。ビジターセンターはそういう人たちのために、種々の資料や生物標本などを備えて

学習できるようになっているのは、貴重な施設だと思った。海で漁をしている白い漁船の向うに、霞がかかった富士山が

遠望できた。9月終わりの初冠雪(少量の雪だったとか)はまた解けてしまったのか、頂上の白雪は見られなかった。凪の

穏やかな海で、潮騒の音を聞きながら午前中の明るい陽射しに輝く波面を眺めた。園内のベンチからは、天神島に続く笠島

の向うに江ノ島や逗子の浜辺が遠望できた。奇岩にはサザエの子供がびっしりと付き、小ガニが岩の影を走り回っていた。



佐島マリーナ・かねき鮨で食べた「おまかせ丼」、焙りサワラ・アジ・ハマチ・ホタテ・マグロ・出汁巻き卵・釜揚げシラス
など旬の刺身がたっぷり載った海鮮丼だ。その日のいいネタをお店にお任せで盛ってもらうので、旨いことこの上なし、新鮮で
プリプリした歯ごたえを大いに満喫した。味噌汁に入った三浦大根とサワラも絶妙だった。私が食した海鮮丼の中でも、ベスト
スリー間違いなしの味だった。HIさんもおいしい! と完食だった。画像は「食べログ」より。


昼食後、少し佐島マリーナの周りを見てみようと思い車で移動した。真昼時のマリーナは海面が陽ざしにキラキラと輝き

まぶしかった。夏日の蒸し暑さはちょっとうっとうしかったが、明るい陽射しは久し振りだったので気分が良かった。

帰りは、私が運転することになり、逗子から鎌倉を抜けて朝比奈から横横道路に入った。鎌倉の若宮通りの段葛が様相を

一変していた。傷んだソメイヨシノをすべて伐採し、長身細長の新しいサクラの木に植え替えられていた。遊歩道も車道

より1m以上上げられていたので、段葛が生い茂ったサクラの葉や枝に覆われるのは大分先のこととおもわれた。ヤレヤレ!

と、ちょっと落胆したが、今後のサクラの生育と段葛の景観復活にに期待したいと思う。初ドライブのいい一日だった。





夏シーズンが終わった佐島マリーナは、静かな佇まいだった。


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