▢今年も変わらぬ我が家のお節、丸いお重に詰め込んでお正月のお料理を楽しんだ。All Photo by TAKA
毎年暮れの2日をかけてお節料理を作る。10日ほど前から食材を集め、乾物や調味料は早目に、野菜や生ものは直前
に分けて揃えておく。黒豆用のさび釘も作っておくのだが、昨年暮れは何かと忙しくて作り忘れてしまい、黒豆の
煮色がやや浅くなってしまった。煮物五品(黒豆・昆布巻き・田作り・数の子・海老)は27日に作り、生もの三品(紅白な
ます・紅白蒲鉾のサンド・スモークサーモンと鯛のミルフィーユ)は30日に健康オタクのYKさんに手伝ってもらって
作り、2家族分のお節料理がお重にきれいに収まった。これで、年越しから三が日は、お屠蘇やお酒を飲みながら、
ゆっくりとお節を味わうのだ。
一日じっくりと煮物に取り組んだせいか、素材本来の味を引き出すことが出来、「今年のお節はよく出来ましたね!」
と好評だった。何時も行く食品スーパー・オオゼキで生きた小振りの国産車海老を入手できたので、海老煮のおい
しさも味わえた。頭の角を取って丸ごと食べられるので、美味しさこの上なしだった。お節を作り始めたきっかけは、
近くの老人ホームに入っていた母親に、正月は家に帰ってもらい、私が作ったお節を食べてもらったことだったの
だが、それ以来毎年自分で作るのを続けている。お節料理には、日本古来(江戸中期以来)の和食=日本の家庭料理の基本
とエッセンスが詰まっているので、素材のうまさを引き出す手順を確認しながら作ることになる。市販されている高価
で豪勢(に見える)な品々は、一ケ月以上も前から作り置きされたものだし、日持ちさせるために味付けも(塩味・甘味・
醤油味など)濃い目だ。自宅で出汁をしっかりととり(昆布や鰹節)、お酒・味醂・醤油で好みの味を丁寧に整えると、
飽きの来ない美味しい味に仕上げられる。正月に来た弟も、「旨い、旨い。料亭の味だぁ~!」などと言って、大方平
らげていった。私もゆっくりと、お酒や焼酎に合わせて、味を楽しむことが出来た。三が日ほとんど外出もせずに、
ゆったりとしたお正月だった。YKさんが持参してくれたキンピラごぼうも、ゴマとさつま揚げを入れて煮合わせてあり
美味しく味わった。
一応8品を紹介しておきます。
■黒豆:まめに健康で生きられますように、の願いを込めて。前夜から水戻しし水差ししながら1~2時間煮上げる。
■田作り:カリッとした歯触りが身上、豊作を願う縁起物。
■海老のうま煮:ひげが伸びるほど、腰が曲がるほど長生きが出来ますように願う長寿のシンボル。
■紅白なます:紅白の色は、太古の昔から平和のシンボル、お節料理には欠かせない。
■田作り:カリッとした歯触りが身上、豊作を願う縁起物。
■海老のうま煮:ひげが伸びるほど、腰が曲がるほど長生きが出来ますように願う長寿のシンボル。
■紅白なます:紅白の色は、太古の昔から平和のシンボル、お節料理には欠かせない。
■紅白蒲鉾(2色サンド):赤蒲鉾にはナチュラルチーズと紫蘇の大葉を挟み、白蒲鉾には明太子と酢橘の皮細切りを挟む。
■昆布巻き:昆布は「よろこぶ」に繋がり、一家の繁栄を願う縁起もの。日高昆布で生鮭を巻いて、かんぴょうで縛って
からゆっくりと煮上げる。
■数の子:無漂白の数の子を使用、子孫繁栄を願う縁起ものです。
■サーモンと白身魚のミルフィーユ:生魚のお造り(刺身)を、オードブルのようにしつらえた一品。板状の切身を薄く
刺身にし、紫蘇・サーモン・おぼろ昆布・白身(鯛や鰤など)の順に重ねたもの。刺身に香味と旨味が加わった味の
ハーモニーが楽しめる。
▢YKさん宅のお節は、四角いお重にぎっしりと収まった。
正月の2日は、珍しい景色が見られた。「月と金星の大接近」だ。夕方暗くなってから程なく、南の空に三日月と金星
が、今までになく近くにくっついていた! その情報は、趣味友HIさんのメールで解ったのだが、雲一つない冬空に輝く
月と金星のペアリングはとてもきれいだった。新年早々、とても素敵な光景を眺められ、「こいつは春から縁起がいい
わい!」と喜んだ次第。すぐにデジカメと三脚をベランダに設置し、珍しいショットを撮ることが出来た。見た目には、
もっと接近しているように見えたのだが、周りの深黒の闇の広がりの中で画像に切り取ると、まだ離れているようにも
見えるのが不思議だ。
▢1月2日夜撮影の「月と金星の大接近」、しばらく冬空に浮かぶ光景を眺め続けた。
毎年、カレンダーは輸入のアートタイプを選び、1点は「ジョージア・オキーフ」の花作品、もう1点は「マーク・
ロスコ」とか「ポールク・レー」とか、抽象画タイプをネット通販で取得し、1年中書斎と食堂に飾ることにしている。
11月中に2017年版でオキーフのものはいいのが見つかったのだが、他のものは気に入ったものがなく、今年版は手作り
の「マイカレンダー」を作ることにした。私のインターネットのフォト・ストックサイトに登録販売している作品から
12枚を選びカラー印刷したものを、MUJIの玉カレンダーに貼って作った。1点オリジナルだが、気に入ったいい写真を
見ながら、これで1年間楽しめる。興味ある方は覗いてみて下さい。(詳細の閲覧については、ユーザー登録が必要です。)
1月: 「陽に透けたスイセン」 神代植物園 2011年
5月: 「バラ・サムライ」神代植物園 2012年
7月: 「花菖蒲田」明治神宮御苑 2012年
12月:「河口湖の朝焼け富士」2015年
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