2008年5月1日木曜日

江戸五色不動巡り・その②

                     最勝寺 目黄不動尊 Photo by TAKA

前夜のBOSSAギター課後に仲間と飲んだ黒ビールがまだ体に残っている感じで、朝食を抜いて出発。まず、三軒茶屋の目青不動に向かう。天気は快晴、今日は暑くなりそう。
狛江・豪徳寺・乗り換えで三軒茶屋(東急世田谷線)着。竹園山教学院は駅のすぐ裏だった。
シャチノキの古木が枝を広げる静かな境内の横手に小さなお堂があり、目青不動尊が鎮座していた(本尊は秘蔵、青銅像が奉ってある)。一応お賽銭をあげ手を合わせてから拝顔、青銅製で確かに青いが金網越しのお顔の目は良くわからない、青目?
奉納所(社務所)を訪ねて、ご朱印をいただく(300円)。私は仏神に帰依するものではないが、寺社を訪れたときは、ご朱印を頂き少しお話を聴くことにしている。社の由来や近辺のことも教えてもらえるので。

渋谷に出て山手線で目黒着、駅からぶらぶらと坂を下り目黒不動まで歩く(15分位)。立派な本殿への階段を登ると瀧泉寺の大伽藍が現れる。恐らくこの不動が規模では一番大きいだろう。日本人の神仏観は、キリスト教やイスラム教の唯一神教と違い多神教である。文殊菩薩が学業を担当し、愛染明王が縁結びを、不動明王は徐災疫難をというように(あまり詳しくは知らないが)。目黒不動の境内には、様々な仏様が居られて、交通安全から商売繁盛までありがたくお守りしてくれるというわけである。ここも本尊は秘仏で(12年に一度開帳される)、60cm程の木像不動明王が鎮座しておられた。


ご朱印をいただいてからバスで恵比寿駅まで、お腹もちょうど空いて来たのでアトレの中で朝食兼昼食
を。私の好きな豆腐料理の由庵でランチをいただく。この店は店内のミニ工場で豆腐を作り出来立てをお客に出してくれる。ナチュラル味の豆腐と鶏ささみ肉、黒米ご飯(珍しく大盛り!)とワインゼリーのデザートが美味しかった。

由庵の豆腐入りランチ / 目白不動の額縁 / 最勝寺の案内プレート











目白不動は、山手線目白駅から歩いて15分、金乗院の境内の小堂に奉られている。どの不動様もそうなのだが、廃寺や震災・戦災などであちこちに移され本日に至っている。各寺の不動縁起(しおりをくれる)を見ると、その数奇な運命と現在に至ってもなお庶民の信仰を得ている不思議な力を感じる。右手に降魔の剣を持ち、左手に悪を縛る縄を持ち、背中に炎を背負い、憤怒の形相で岩の上に座している。人間のあらゆる災・疫・難を救うまでは一歩も動かず!という迫力は凄い。この寺の不動(本尊は秘蔵)は、カラフルな立ち不動で愛嬌があった。


山手線駒込駅から歩いて20分(東京メトロ南北線本駒込駅徒歩2分)、目赤不動は南谷寺境内の小堂に奉られている。ここも本尊は秘仏だが、智證大師作と伝えられる不動明王の霊像は素晴らしいものだった。眼力があり、背中の炎がメラメラと燃え上がるようだった。住職の奥方と思しき作務衣のご婦人にご朱印をいただく。若い修行僧や住職本人、墓守の老職や二代目奥方など、色々な方に書いていただく寺名文字に人柄や枯れ具合が出ていて興味深い。

文字は人をあらわす、とはよく言ったものだ。


さて、3時を過ぎて最後の目黄不動に向かう。駒込から山手線・総武線に乗り平井駅下車、歩いて15分ほど、荒川の堤防近くに最勝寺はある。ここの不動のみが本尊であった。奉納所から拝観をお願いして本堂でご対面、天平時代(729~766)良弁僧都作と伝えられる不動明王木像は、奈良の昔をしのばせる様な迫力溢れる坐像であった。一番不動明王らしい、というか仏の教えを伝える憤怒と慈悲の心を表しているように思えた。

さてさて、一日の小旅行を終えて平井駅まで戻る。やはり、目の色ではなかったけれども、五色不動と対面しその縁を訪ねる旅は、これを守って後世に残していこうとする寺守の方たちとの出会いであり、江戸の街並みをイメージしながらの心楽しい旅であった。やはり、五街道説が一番すんなりとうなずけるかな、と思えた。





                      ご朱印帳にいただいた各寺の毛筆文字、なかなか達筆

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