2008年5月20日火曜日

BOSSA NOVA 入門

田町の゛中村善郎ボサノヴァ教室゛でギターを習い始めて、はや半年が過ぎた。数人で受ける月2回のレッスンがとても楽しくて、欠かさずに通っている。初日に、Noel Rosaの「Palpite Infeliz」の楽譜とコード表を渡され、いきなり弾き始めたときにはまったく付いてゆけなくて、頭を抱えてしまった。レッスンの終わりに、次回の楽譜を配ってもらい、予習して行ったら次は何のことはなかったのだけれど、そのときの冷や汗は、今でもいい思い出になっている。人間、時々、冷や汗をかくのはいいことだ。そう、新鮮な体験だったということですね。

師匠のCD発売のリーフレット


中村師匠が課題で取り上げている曲は、いわゆる有名なボサノヴァ・スタンダード曲はめったになく、サンバやサンビーニャの個性的な曲が多く、Pedro Caetano 、 Ary Barroso、 Dorival CayimmiChico Buarqueなどで、ヴィニシウス・ジ・モライス、トム・ジョビンやジョアン・ジルベルトなどの巨匠の曲に慣れ親しんでいる私にとってはとても新鮮に感じている。ボサノヴァ・ミュージシャンたちの曲は、詩・メロディ・歌い方・ギターの弾き方・アレンジ・楽器構成etc...ほんとに個性豊かで、これからどんな曲が加わっていくのかがとても楽しみだ。


歌が好きで、ここ10年ほどずっとギターの弾き語りを楽しんできた。ビートルズ、アメリカンポップス(E.クラプトン、カーペンターズ、B.バカラック)、シャンソン、ラテン(ジプシー・キングス)、J-POPS(井上陽水、ユーミン、大橋純子、高橋真梨子、ビギン、福山雅治、スピッツ)、演歌(テレサ・テン、美空ひばり、五木ひろし、桂銀淑)、昭和歌謡、等々...ほとんど、雑食だね!

でも、私が弾き語りしたいと思うのは、゛美しいことばと美しいメロディラインを持ち、なおかつ、複雑なコード進行を備えている曲゛、という選択基準が何時もあった。



70曲ほど、自分で弾き語る曲をマイクとUSB Audio Captureを使いパソコンに吹き込んだとき、私は一冊の本に出会った。師匠が書いた「ボサ・ノヴァ・ギターが弾ける本」だった。
その当時私は、自分に真にしっくりと来るサウンドと歌を求めて、ボサノヴァが聴けるライブハウスをあちこち行脚していた。横浜ドルフィー、江古田バディ、六本木ノチェーロ、四谷サッシペレレ...
そして、「ボサノヴァ名曲集(加々美淳&大久保はるか)」や「Bossa Nova,Samba,Shoro & MPB Songs Words & Music Authers(ブラジルの音楽出版サイト)」を見ながら、ボサノヴァのギターコードとリズムと格闘していた時期だった。



ボサノヴァのテンションコードを、指の形でパターン化し、Maj7からm7, m9, m6、7th, 9th, 7-13, 7-5
dim,etcまで、図式化したコード表はとても分かりやすく、一気にボサノヴァの世界に入っていける気がした。

昨年の夏のある日、渋谷の教会地下のライブハウスで、中村善郎氏のボサノヴァ・ライブを聴くことができた。そのつややかで柔らかな歌声とギターの音色・カッティングの素晴らしさに私は感動した。

「Manha de Carnaval」を聴きながら、涙があふれた。

演奏が終わった後、何故か持っていた「ボサ・ノヴァ・ギターが弾ける本」にサインをいただいて(私もかなりミーハー!)、その場で弟子入りを願った。師匠は、穏やかな声で「では、田町でお待ちしています。」と言われた。



レッスンの楽しさに加えて、課後、仲間と飲む黒ビールも美味しい(10時頃
からの飲み会、というのもすごいけれど)。ボサノヴァにまつわる色々な話
や情報も聞けることがまたうれしい。自宅でのコード研究や、スタンダード
曲の習得も少しづつ進んでいる。

ま、当分のところ、ボサノヴァ漬けですね。





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