2012年4月29日日曜日

春爛漫、千年乃藤が咲き始めた。


野川の清流に沿って続く遊歩道には菜の花が咲き乱れ、両岸のサイクリング・ロードには里桜が満開。All Photo by TAKA

ゴールデン・ウィーク入りの一日、調布駅に近い国領の「千年乃藤」を見に出かけた。実際の樹齢は500年程らしいが、地元の人達からは゛千年乃藤゛と呼ばれ、畏敬の念をこめて親しまれている。例によって電動チャリに乗って出かけた。今年の1~2月の酷い寒さのため、バッテリーの稼働時間が半分ほどに落ちて、もう買い換えないといけないかなぁ、と気にしていたのだが、何のことはない、気温が温かくなってきたら元どおりに回復した。さほどに今年の冬の寒さが厳しかったわけだ。

この千年乃藤は、以前は大きなケヤキの木に絡まっていたのだが、昭和47年に落雷のため大木が朽ち、今は替わりに建てられた電柱2本に支えられ、一度上に登ってから下の大棚に広がる、という珍しい樹形なのだ。甲州街道のすぐ脇にある国領神社のご神木として、毎年多くのファンが訪れる名所だ。例年、G.Wの頃が満開時だが、今年は1週間ほど遅れで咲き始めたばかり。でも、藤の花香が辺りに漂い、薄紫の花房が沢山垂れる様はとても美しいく、春から初夏への季節の変わり目を堪能できる。

野川に沿って自転車を走らせるうち、途中の脇道にハナミズキの樹に出会って、しばしこの花に見とれた。白と赤の゛花弁゛は、実は苞(顎片)であって、真ん中の地味な黄色のつぶつぶが花とか。ヤマホウシは、似た花姿だけれども、色は白のみ。アメリカ産は華やかさで勝るが、名前の面白さでは国産に軍配が上がる。



















一走りし藤を見たので、ちょっとお腹を満たそうと思い、つつじヶ丘に向かう。何時も買い物に行く食品スーパー゛オオゼキ゛の対面に、手打ち蕎麦の゛すずもり゛というお店があるのだが、買い物をチャリに積んでいるので、お店で蕎麦を食べようと思ってもなかなか出来なかったので、手ぶらの今日はいい機会だった。初めて店に入ると、入り口脇に蕎麦の手打ちスペースがガラス越しに見えていい雰囲気。昼前の空いている座席に座り、お品書きを見てひと通り注文した。


まず、「水芭蕉」なる吟醸生酒で一杯、付き出しの豆腐をつまみ、肴のキュウリの辛子漬けと山芋・蛸の包み揚げをいただく、これがなかなか旨かった。あとのざる蕎麦は、十割蕎麦で歯ごたえがシャキっとしていて美味、刻み海苔がたっぷり付いているのもよい。蕎麦湯のネットリした味も好ましかった。写真で見ると結構地味な色合いだが、なかなかどうして、味はしっかりと旨かった。
「蕎麦屋で一杯」というのは、私の昔からの好みで、旨い酒と蕎麦は、至福のひと時であります。この店にまた寄る楽しみが増えた。

自宅に戻る途中、柴崎の゛青木屋゛に寄り、この店の名物菓子「くろどら」を買い求めた。青木屋はつつじヶ丘の゛春木屋゛とともに自家製和菓子の名店で、私のお気に入りの店だ。「くろどら」は、沖縄産黒砂糖と千葉産長生卵を使用した生地をふっくらと焼き上げ、備中産赤小豆の粒餡をたっぷり入れたどら焼きで、「日々是くろどら」の名前が付いている。゛ふっくらとあまい゛くろどらを、午後のお茶時に、渋い茎茶を飲みながら食べた。何か、とても寛いだ一日だったように思えた。



昨日、KDDIの営業担当者が自宅に携帯電話の無料取替え機種を持参して来た。長年(7年以上になる)故障もせずに使っていた京セラ製の携帯電話の電波枠が7月に無くなるとのこと、よく聞いて見ると、スマートフォンの爆発的な普及のために、古い機種の電波枠をそちらに回すためだという。こちらはとんだ迷惑だが、7月以降は使えなくなる、と言われれば仕方がないか。

この際、I-Phone やスマートフォンの新機種に替えようか、とも思いサンプルも持ってきてもらった。しかし、よく検討してみると、スマートフォン自体が小型パソコンであり、プロバイダー契約料もPCと同様に掛かる。写真機能は、持っているデジカメ(Ricoh)には到底及ばないし、録音機能もICレコーダーにはかなわない。
I-Phoneの機能やデータ容量には魅力を感じるが、これを使うには゛アップル独立国゛に入らねばならないので、従来使いストックしてきたデータとの互換性はなくなる。
結局、無料で新型の携帯電話(今回は富士通製)を取得して、通信機能(メール)に絞ることにし、
契約も一番安い基本的なものだけにした。まあ、コストパーフォマンス優先と各機能のクォリティを選んだ、ということでしょうか。

スマートフォンを含めて、PCを2~3台自前で持つ余裕のある方はいいと思うが、若い人たちはデスクPCや固定電話を持たずにスマートフォンだけ、という人たちも増えているとのこと。すべての情報を一台で管理できると言うのは便利かもしれない。しかし、情報のクォリティを追求するワンステップ踏み込んだステージに入ると、スマートフォンだけでは済まなくなるのでは。
「何でもできると言うことは、結局、何にも出来ないということだ。」という箴言もある。

私の新しい携帯には、千年乃藤の神社社務所で手に入れた゛藤の鈴゛付きのお守りがつけられた。また、長持ちしてくれるといいなと思う。

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