2016年3月4日金曜日

3月弥生・早春点景(その2)



満開に近い白梅は、花弁もシベもしっかりしていて勢いがある。快晴の午前中の陽射しは、空気も澄んで
いて気持ち良かった。(薬師池公園) All Photo by TAKA


この公園の、今年の梅の見事さは、剪定作業の良さと根元の肥料やり(おそらく!)、それと暖冬の暖かさのせいではないか、

と私は推測するのだが、こんな見事な梅花を見られるのは、とても幸運なことだとありがたく思った。平日とは言え、梅見

客もちらほら、お昼のお弁当を広げるグループもあって、のどかな真昼時だった。梅林の丘や池の周辺を巡って歩き、少々

お腹も空いたので、薬師池からすぐそこのお蕎麦屋さん(徳兵衛)でお昼にした。鴨蕎麦(冷やしソバを鴨の入った温かい漬け

汁に付けて食べる:私)と鴨なんばん(鴨肉入りの温かいソバ:連れ)を頼んだ。お蕎麦は江戸前系の白ソバで、打ち加減は

やわらかめだったが、しっかりした辛口の漬け汁と合わせてみると美味しかった。ソバを食べた後、そば湯に薬味の刻み

ネギを少々入れ、七味を振って飲むのもさっぱりしてよかった。



紅梅も沢山の蕾を付けながら、次々に花開いていた。梅林の一角は、さながら白と淡紅色が織りなす霞が
かかっているようで、春を体感するひと時だった。


和食に出し汁は付き物だが、鰹節や昆布をベースにした出し汁にお酒・醤油・味醂を加え、ひとつまみの塩を効かして作った

(時には煮詰めた)漬け汁は、良質の脂分が入ると俄然美味しくなる。温かい蕎麦汁に鴨肉しかり、さっぱりとしたお吸い物に

脂の乗った鯛の切身しかり、うどんのお汁に油揚げしかり...そば処徳兵衛で食べた鴨肉も、少なめの脂身と柔らかな

歯ごたえが美味だった


食べログの「そば処徳兵衛」の画像より




陽光を浴びて花開き始めたハクモクレン、びっしりと付いた蕾が咲き揃うのも間近だ。(前原公園)


自宅近くの前原公園には、近隣の児童たちが自然観察できる「トンボ池」があり、ボランティアの指導で実際にヤゴを育てて

いるので、秋にはトンボが飛び交う。また、大きなすべり台もあるので、子供連れの家族には人気の公園だ。この公園にも

春色が増してきていて、ヒメリュウキンカは花開き、バラの芽は動き始め、ハクモクレンも開花となった。ヒヤシンスも、紫青色

の花を沢山開いている。早春の訪れを告げる花々を見ると、誰もが同じと思うが、私の心は華やぐ。


春の午後の陽射しを浴びるヒヤシンスの花、栽培種は、白・赤・黄・ピンクなど様々な色があるが、やはり
紫青色がヒヤシンスらしいと思う。
上戸向きに一句:「まず一杯、今夜のお酒は ヒヤシンス」!? (お後がよろしいようで...)



おまけの画像:緑顎梅の花。蕾が黄緑色で、花開くと白い花が広がる。爽やかで清潔感を漂わす様が魅力だ。
(薬師池公園)

<この項終わり>

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