2016年3月20日日曜日

旬の食彩3品





我が家の周りのサクラの中でも早咲のソメイヨシノ、3月19日に開花した。 All Photo by TAKA


花の季節となった。Spring has come! 誰もが大地の息吹きを感じるこの季節を待ち遠しく思っていたと思う。我が家

の周りでも、多くの春花が見られるが、沈丁花・ハクモクレン・辛夷・レンギョウ・雪柳・ヒヤシンス・春スイセン・

スノーフレーク等々が花開いた。ニラ花や山吹もすぐ咲くだろう。そして、ソメイヨシノも咲き始めた。これから4月初め

までお花見のシーズンとなる。


左より、「菜花のちらし寿司」・「ひじきの煮物」・「石鯛の姿造り」、古稀ひとつ前の私の誕生日(3月17日)を
祝ってもらったお料理だ。


この時期には珍しい小振りの(若い)石鯛が食品スーパーで入手できた、ということで、私の誕生日祝いは、石鯛のお造り

となった。春先の若い石鯛の刺身は、シャキッとした歯ごたえとさっぱりとした味が美味しかった。菜の花のちらし寿司は、

酢飯の酢味は控えめ、金糸卵と蓮根と菜の花をちらしたものだったが、菜の花のほのかな苦みが程よく感じられた。ひじきの

煮物は人参と厚揚げを合わせて焚き、煎りりゴマを散らしたもの、出汁醤油の味付けがしっかりとしていた。それら食友の

心尽くしのお料理を、シャンペンとともに美味しくいただいた。



さばいた石鯛の頭・脇腹・尻尾などは、美味しく食べられるので、脇腹を煮た「鯛ソーメン」ならぬ「鯛うどん」を作って
みた。白身の脂が程よく出て、出し汁も全部飲み干した。右はナスの煮びたし。


出刃包丁で魚をさばくことは、ごく普通の家庭でもしていた事だが、昨今の奥様方(女性たち)は、魚屋に任せるか、あるい

パックで売られる切身しか食卓に出さなくなってしまった(もちろん、自分でさばく方も少数おられるが)。もったいないこと

ではある。美味しい石鯛は、頭・脇腹・尻尾を出刃で叩き切り、焼いたり煮たりして食べることにした。後日、頭は焙って食べ

、骨身はコンソメスープし仕立てでキャベツとともに食べて見たが、しっとりとした味で旨かった。脇腹は、昆布出し汁・みりん

・お酒・醤油で作った煮汁に脇腹を入れキノコとともに煮立て、茹でた細うどん(今の時期ソーメンがないので)とともに食べ

てみた。鯛身から出る上質の脂が煮汁に溶けあって美味、少々はしたないが、身と骨をしゃぶりながら食べ尽し春の味覚を

堪能した。


鶏スペアリブのビール・実山椒煮、味付けはビール・醤油のみ。実山椒の辛みが鶏肉に染み込んで美味。どようかい
の差し入れ料理として準備して居たのだが、マスターを見送る別れの料理となってしまった。付け合わせはミニ青梗菜。


毎週土曜日夜に、近所の椿珈琲店で開いている『どようかい』は、3月に入ってからマスターのTGさんの病気入院のため

お休みしていたのだが、19日は前々からの予定で゛拡大どようかい゛と称して、常連さんたちが集まってライブ仕立ての会を

することになっていた。しかし、マスターの病状悪化のため突然中止となった。メンバー達は心配して見舞金を集めたり、病状

についての情報を話したりしていたのだが、当日19日の朝茂子ママから訃報が伝えられた。入院からわずか3週間の急逝

だった。あまりの急展開にメンバー達は言葉も無く、ウッチーと私・サイトウさんとOBさんは、狛江駅側の居酒屋で弔い酒と

称して集まって酒を酌み交わしていたのだが、思い立って茂子ママと連絡を取り、お別れに拝顔したい旨を申し入れた。夜間

にも拘らず、ご遺体が家に戻っているのでどうぞ、と茂子ママは受け入れてくれた。


後から加わったキリさんとともに皆でお宅にお邪魔して、ご本人が眠る枕元に座ると、ほのかな微笑みを浮かべるTGさんを

拝顔できた。何ということだ、まだ古稀にも届かないというのに!!...病気の肺ガンの進行があまりに急だった、とのこと。弔い

にTGさんが何時も皆と楽しんでいた曲を演奏してもいいか、と申し出ると、彼女と実姉が是非と言ってくれたので、しばらくは

見送りの音奏(音葬)となった。ウッチーと私はギターを弾き、サイトウさんはトランペット(ミュートで)を吹き、ミニ・セッションと

なった。途中でTGさんが好んでレキント・ギターを弾いた曲『夏の日の思い出』を私が弾き語りした。歌いながら涙が溢れる

のをこらえられなかった。その様にして、お通夜・告別式前の葬送の宴を、音楽仲間たちでしめやかに行うことが出来た。

春は、息吹きの時であると同時に、季節の変わり目で体調を崩したり、長い冬の寒さから解放される身体のゆるみとともに

死期を迎えられる方も多いのだ。今まさに花の時期を迎えんとする時に、親しかった音友を見送らねばならないのも人生の

常か! 仕事柄、沢山の方達の晩年と死期を見てはいるが、殊の外辛く心傷む別れであった。



 
在りし日のTGさん、愛用のギターとともに。合掌...

 

小振りの春スイセン、周りと中心の花弁の黄色が鮮やかで春らしい。

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