2016年3月23日水曜日

古稀が来る前に(その4):大学クラスメイトとの(幻の)お花見会




新宿御苑の枝垂れ桜、満開の見事な咲きっ振りを見られるはずだったのだが...その代わり、咲いたのは
沢山の話の花だった。 Photo by TAKA(2009/3/24撮影)


春は色々なことが起こる。長く寒い冬から暖かい春への季節の変わり目であり、旅立ちの時・別れの時、また出発の時でも

ある。そして花の季節、大学クラスメイトとの久し振りの集いは、新宿御苑にお弁当と飲み物を持ち寄って、満開の枝垂れ桜

と、咲き始めたソメイヨシノを見ながらのお花見会を予定したいた(そのはずだった!)。当日お昼前に千駄ヶ谷駅に集合したが、

私が着いた時にはもうNKさんとOTさんが待っていて、近くにお住いのODさんとカナダから里帰りしたSHさんもすぐに来ら

れた。仕事のため少し遅れるというSKさんと後で合流することにして、歩いて新宿御苑の千駄ヶ谷口に行ってみると、なんと!!

入口が閉っていたのだ。定休日は月曜日のはずなのに!? 昨日が祝日開苑していたので、振替のお休みだったのだ。幹事の私は

゛ドヒャ~゛とびっくりするやら、冷や汗をかくやら、面目がなかったが、NKさんが「こういうことは、よくあるのよ!」

と言ってくれ、地元に詳しいODさんが、「じゃ、いいところがあるから、近くの明治神宮の芝生に行きましょう。」と助け舟

出し、場所を案内してくれたので事なきを得た。私としては、久し振りのドジを踏んでしまったのだが、冒頭の枝垂れ桜

写真は、その日(3/22)見られるはずだった幻の桜風景だ。


その日の前夜は、音友TGさんのお通夜だった。地元喜多見の慶元寺に音友たちも集まり、あまりに早かった彼の逝去を

弔った。焼香後の御斎で、親戚縁者に混じって弔い酒を交わしていたメンバーたちも、いまだ彼の死を信じられない方

も多く、祭壇に飾られた在りし日のTGさんの遺影が、どようかいの折何時もの席で歌と演奏を楽しんでいる写真だった

のを話題にした。「よほど楽しかったんだろうね...」、「タバコはヘビー・スモーカーだったね...」など。供養しきれ

ない面々は、弔い歌でカラオケに行こう! と時折行ったことのある狛江駅前のお店に繰り出して、深夜まで散々歌いまくった

のだった。次の朝、私は土釜でご飯(黒米入り)を炊いておにぎりを作り、菜の花の辛し和えと残っていた材料で鶏肉の

スペアリブ・ビール実山椒煮を作ってお弁当の惣菜にした。飲み物は焼酎の水割りをペットボトルに入れて持参した。



明治神宮の芝生広場で咲き始めたソメイヨシノ、暖かい陽射しにどんどん花が開く様を見ることが出来た。


カナダで暮らして20年なるというSHさんは、身内の法事を兼ねてしばらく日本に滞在する予定だということがわかり、

しばらくクラス会をしてないのでいい機会だと今回の集いが実現した。何時もは都心の頃合いの飲食店に集まって、と

いうことが多かったが、カナダでは桜が見られないというSHさんの話から今回の日本での花見会が実現した。ODさんが

良く散策するという芝生広場は、本殿北側の宝物殿と湧水池がある一角で、快晴の空からは暖かい春の陽射しが注ぎ、

池周りのサクラも、数本が開花していた。その一本のサクラの前に用意した敷物を広げ、各自で持参したお弁当と飲み物

をいただきながら会は始まった。後から合流したSKちゃんも一緒になって、お寿司・おにぎり・サンドウィッチ・幕の内

弁当・お菓子やケーキ(ODさん特製)も加わって、賑やかな昼食となった。昼食後に仕事の都合で事務所(千駄ヶ谷にある)

に戻るSKちゃんと、用事のため家に戻るODさんを見送って、残った4人で参宮橋駅前のカフェに陣取り、色々とおしゃべり

が続いた。話題が次から次へと飛び出し、話の花が沢山咲いたのだった。満開の枝垂れ桜は見られなかったが、ソメイ

ヨシノの咲き始めを見られたし、級友たちと話の花が一杯咲いたから゛まっいいか゛と皆で満足したのだった。




新宿御苑のHPに乗っていた枝垂れ桜の画像より


幾つかの話題の中から、うろ覚えのものも含めて記憶に残ったものを紹介する。家が近くでこの芝生広場に良く来られるOD

さんと、参宮橋の自宅から事務所までこの境内を抜けて通っているSKさんによれば、境内に鬱蒼と茂った原生林には、鷹が

生息していて子育てもしているそうな。100年前に設計されて現代の原生林の姿になったのは、当時の植物学者達の慧眼

によるものであることを、私もNHKTVの特集で見たことがある。明治神宮外苑の菖蒲田とともに、都心にこの様な大自然が

残っているのは凄いね、と皆で頷き合い、お店でなくてこういうオープン・エアのお昼会もいいね、と賛同があった。また、

このブログでも紹介したスイス在住のKTくん(古稀が来る前に<その2>詩集紫陽花同人会2016・後編に掲載)の話も出て、

SHさん達3人で大学時代にヨーロッパ旅行中レマン湖へ行ったら、カラン・コロン木靴の音を響かせてながら歩いていた

KTくんと、バッタリ逢ってしまいびっくりした話をしてくれた。10年ほど前に、ガンと闘いながら早逝したYDさんは、ずっと

ローザンヌ・国際バレエ・コンクールの仕事を熱心にやっていたよね...。今回来られないと連絡をくれたTBさんは、闘病中

なのよ...など、懐かしい旧友の話も出た。


OTさんは大学時代、SHさんと仲良しだったので、女子の友達と連絡を取って今回の花見会に誘ってくれたのだが、SHさん

はカナダ(モントリオール)で、日本文化センタ―での仕事(ボランティアと言われていたが)をしていることもあり、

現地の日本人の方達のお世話や、図書館に寄贈される本にも詳しく、我々よりよっぽど沢山の日本語書籍を読んでいる

のにはビックリ。内田樹(うちだたつる:日本の哲学研究者)の本がとても面白いと紹介してくれたし、NHKの時代劇でも

放映された佐伯泰英の『居眠り磐音』のシリーズや、宮部みゆきの『ぼんくら』(原作は『日暮し』)などの話も出て

大いに盛り上がった。NUさんも時代小説には詳しくて、澤田ふじ子・葉室凛・藤沢周平などの話題がひとしきりだった。

そして、「日本の安全保障はいったいどうなっているのか!」(全員)、「私の息子は毎年違う彼女を紹介してくれるが、

いまだ結婚するつもりもないのだ! やれやれ...」(SHさん)、「私達団塊の世代は競争も厳しいから、老後なんて誰も

面倒見てくれないかもね~!」(NKさん)、「私は今俳句の会をしているのだけれど、皆様もおやりになりませんか?

(SKちゃん)、「フランス語をやったことで、今やっているボサノヴァのポルトガル語が、同じラテン系の文脈で

助かっているよ。」(TAKA)、「同じクラスのBBくん(大使館の仕事をしていた)とカナダで会ったことがあるけれど、

お互い初めまして、と挨拶してしまった。太っていたので全く別人で解らなかった!(笑)」(SHさん)等々...話は尽き

なかったが、夕方の時間にお開きにした。楽しいおしゃべりタイムだった。


今回、男子級友にも声掛けしたが、仕事や自治会の都合・友人の墓参りなどで参加がなく(皆頼り甲斐がないんだから!!)

黒1点の私が女子会に紛れ込んでしまった様子となった。皆さんの会話に何とか付いて行って、色々お話しできたのは

楽しかった。枝垂れ桜の満開には遭遇できなかったが、懐かしい友たちと゛話の花゛を大いに咲かせることができて、大い

に嬉しかった。年柄ならば、親の介護のことや孫の世話、自身の病気などの話題が多くなるのだろうが、そんなことは

ほとんどなく、次から次へと話題が出たのは、さながら四谷のキャンパス内のカフェテリアで午後のおしゃべりをした

様な爽快な気持ちだった。また同じことを言ってしまうが、同じ時代の同じ場所で共に時間を過ごした友たちというものは、

まことに得難いものなのだ、ということをつくづくと感じたのだった。会後のメール交換でも、皆さんが今回の企画を

楽しんでくれたことが解り、「また集まりましょう」と言ってもらえたことが何よりのことだった。やはり、健康でお互い

の連絡がスムースにできることが肝要だと思う。

『古稀が来る前に・その4』の集いを無事終えたことで、私は心置きなく古稀とその次の70代に進んでいける気持ちに

なっている。皆さんに大いに元気をもらいました。ほんとにありがとう!


【付記】 今回の花見会の画像は、私が撮影するとブログに載せるでしょう! との心配から、見目麗しき女性たちからNGを

出されてしまいました。従って咲き始めのサクラをバックにした皆様の元気なお顔は、想像していただくしか手がありません。

悪しからずご了承ください。(トホホッ)


<『古稀が来る前に』(その1~その4)完結>

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