2013年3月28日木曜日

春の浜美展を覗いてみて。


出品された2作品をバックに撮っていただいたワンショット Photo by HI さん
それ以外のフォトは、All Photo by TAKAです。
絵友のHI さんが参加している絵画グループ「浜美会」の絵画展が、アート・フォーラムあざみ野(田園都市線あざみ野駅近く)で開かれているので、ちょっと寄らせていただいた。会場は天井の高い大きなギャラリーで、ここでは横浜地区の絵画グループ展が数多く開かれると聞いた。
出品目録によると、会員約40名が150点ほどの作品を出していて、油彩は100号級の大きな作品から10号クラスの作品まで、水彩や小作品もあり、なかなかの充実振りだった。会員の色々な絵が見られたので、とても楽しかった。
HI さんの出品は4作品、上のフォト2点の人物画・『Where To』(左)と『フラを踊る友』(右)、その横に飾られた『6月の花たち』、青とオレンジのテーマで描かれた小作品・『仙石原』だった。横すわりのちょっとモダンな感じの女性像と、夕陽をバックにフラを楽しそうに踊る女性の2作品は、昨年の出品作よりも筆のタッチがしっかりしていたし、色のメリハリもきれいで、腕が上がっているのを感じた。ちょうど寒さが戻って花冷えの日だったが、私はこの日、春コートを着てきた。そういえば、昨年の絵画展の時もこのコートを着て来たのを思い出した。一年に何度も着ない春コートで、気分も少し浮きだっていた。

HI さんの解説を聞きながら、会場の作品をゆっくりと見て廻った。1年に1度の会員展を目標に数点の絵を描き続ける、というのは、やはりいいものだと思う。まず、目標を立てて公言しないと、怠け者の私達は何かを完成させることが難しい。学業や仕事ではないので、趣味の世界はやらなければそれまで、一向に進歩しないし上達もしない。歌い手や楽器演奏者が、人前で曲を披露するライブや音楽会と同じだ。自分の作品を披露して人に見てもらうことで、色々な評価を得ることができる。HIさんは、「絵を少しづつ描けるようになったので、そろそろ自分のスタイルだ、というものを追及したい。」と抱負を話された。
何時ものことながら、絵画展で作品を見るときの私の癖で、ポケットに札束を忍ばせた画商になって会場を徘徊した。そして、気に入った作品を本日のお買い上げにした。『新しい静物画の工夫』(福島澄香:この会の代表者作ー左)は、テーブルの上のワインや洋梨と遠くの街並みを、踊るような群青の輪郭線で描いたもの。もう一点は、滲むようにやわらかなタッチで風景を描いた『街』(宮田朱実作ー右)、色がきれいで懐かしい感じがした。ともに、しっかりした個性があり、家や建物のどこかの壁にしっかりと収まるに違いないと思った。

会場を出る時に、受付にいたおじ様・おば様たちに挨拶した。HI さんが「2点お買い上げで~す!」と宣言すると、皆さんは「おぉ~っ!」と色めきたってしまった。すかさず私が、「いやぁ~、ポケットに1億円あったらの話ですがねぇ~。」と答えると、皆さんのほっとしたような、残念だったようなお顔。きっと内心ずっこけていたに違いない。皆様、大変失礼をいたしました。しかし、久し振りにギャグのヒットを飛ばして、HI さんと二人、後で大笑いをした。


帰り道に通ったこどもの国駅側で、奈良川にかかるソメイヨシノの古木を見た。♪ YMCA ♪ を踊っているように、斜めに枝を伸ばした見事な枝ぶりだった。

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