▢MC・TAKAが曲紹介する間にも、AMP調整に余念がないKAZA(Ba)と眼鏡調整に精出すKemmy(Dr)、
ウッチー(Pf)は精神集中しみほこんは緊張気味に待機...各自各様の曲間模様。Photo by Teruo
<1st Stage>
1.You and Night and The Music Cm ジャズ・インスト
2.Samba De Verão 夏のサンバ F ボサノヴァ
3.Wave ウェイブ C ボサノヴァ
4.Palpite Infeliz いやな予感 Eb サンバ(日本語詞 by TAKA)
5.Manhã De Carnaval 黒いオルフェ Am ボサノヴァ
6.ブラッドムーン C オリジナル(作詞/作曲 ジョビアゥ・タカ)
7.Beside You あなたの側で C オリジナル(作詞:カルロス美希・作曲TAKA)
8.オルフェのサンバ C サンバ(日本語詞 by TAKA)メンバー紹介
<2nd Stage>
1.雨にぬれても F 映画「明日に向かって撃て」テーマ曲 Ukulele 弾き語り
2.Saudade Da Bahia 懐かしのバイーア C ボサノヴァ
3.The Nearness of You C ジャズ (歌:Kemmy)
4.Corcovado コルコヴァード C ボサノヴァ(日本語詞 by TAKA)
5.Trem Das Onge 11時の汽車 Gm ボサノヴァ(日本語詞 by TAKA)(メンバー唄)
6.Antonico アントニコ Em ボサノヴァ(日本語詞 by TAKA)
7.真夏の果実 G J-POPS(来場者と一緒の唄)
8. O Pato あひる Eb ボサノヴァ(日本語詞 by TAKA) メンバー紹介
アンコール曲:黄昏のビギンの(来場者と一緒の唄) / 花束贈呈
再アンコール曲:真夏の果実 G J-POPS(来場者と一緒の唄)
今回のライブを終えて、今とっても満たされた気持ちでいるのは、用意されたすべてのエネルギーがあの
会場できれいに燃焼されたからだと思う。スタートから4年3ケ月の間に行われた6回のライブで、我がバンド
に相応しい演奏曲が充分に揃ってきていた。ボサノヴァのスタンダード曲・リズムカルなサンバ・アメリカン
・ポップス・J-POPS、そして私のオリジナル曲...多彩なライン・アップは解りやすい日本語詞とともに、
お客様に楽しんでいただき、心の琴線に届き得る内容を用意できたと思う。そして、各楽器で表現する卓抜な
技術と各曲の世界観に対する理解が、一つの曲の音作りに十分反映されたのだと思う。ただし、取り組んだ
新曲の中には、まだ満足いくパーフォマンスに届かなかったものもあった。(サンバの『いやな予感』やとウクレレ
弾き語りの『雨にぬれても』の2曲は、またチャレンジしてみたい。)
『久しぶりに心地よいひと時を過ごしました。軽いノリでリラックスしてゆく事ができたのが最高。
それぞれが個性を発揮しつつ、お互いに音を確かめ、お互いに出どころを気遣いつつ、
そしてタカさんをたてようと・・・
会場の雰囲気、おいしい飲み物、そりゃ、最高でしたよ。』(高校同期生のMくん)
今回ライブの開催を決めたのは昨年の暮れだった。ドラム・Kemmyの参加が、家庭の事情(母堂の病気)で
微妙だったのが一応メドが付き、年明けすぐに私は全演奏予定曲をGt弾き語りでデジタル録音し、CDを作成
したうえで、新年のどようかいの折に譜面とともにウッチーに渡し曲構成を練ってもらった。同じもの(CDと
譜面)をKazaとKemmyに送り、1月末に参加が決まったみほこんにも送った。スタジオでのリハは2回行った
(KAZAは全員そろった一週間前の1回)が、スタジオに入る前に各メンバーが曲表現対して、充分な用意と
構想を持って臨んでくれたのが、今回の成功の要因だと思う。決定からライブ当日まで2ヶ月半の準備期間
だったが、ミュージシャンとして高い力量を持つメンバーたちだから可能だったと思う。
前回ライブの反省に基づき、今回のリハは、イントロとエンディングをしっかり練習し、構成の決まった曲は
それを反映した譜面を作り直して本番に臨んだ。今回ほとんど全部の曲のエンディングがきれいに決まった
のはとても嬉しかった。
『エンディングが良かったので、拍手するタイミングがとても気持ち良かった ! (音友のHIさん)』
①私とウッチーとみほこんの音合わせ ②私とみほこんでスタジオ・リハ ➂その3人+Kemmyでスタジオ
・リハ ④メンバー全員でスタジオ・リハ というステップで本番を迎えのだが、多忙の中にも出来るだけ時間
を取った練習のお蔭で良い楽曲の終わり方を演出できたのだ。イントロ→歌(1廻し)→楽器ソロ(2廻し)→
再び歌(3廻し)→エンディング、という基本構成で各曲が進行し、エンディングは4小節または2小節を3回
繰返し、最終小節ひとつ前をリットして終わる、という形が皆で揃って出来た。ほんとに、『終わり良ければ、
すべて良し』を実現できたと思う。
▢カウンターまでぎっしりの客席、店長の高澤さんとスタッフ吉田さんもドリンク注文に忙しかった。
ギターの弾き語りで私自身が目指している歌は、『゛のほほん゛のなかに、哀愁を込めて』である。ボサノヴァ
のコンセプトで言えば、『Saudade(サウダーヂ)』(゛郷愁゛とか゛懐かしさ゛と訳される)の表現だ。私の内にある
『サウダーヂ』が、歌を通じて聴く人の内にある『サウダーヂ』と呼応し、お互いに共鳴することだ。バロック的
な流麗なメロディラインや、マイナーとメジャーが入り混じったサウンドの好みも、ボサノヴァやジャズの和音
(テンション・コード)を多用するのもそのテーマ実現を意識した傾向かもしれない。歌い方も、ロック・シンガー
のようにシャウトしないし、ブルース・シンガーのように歪んだりもしない。また、ジャズ・シンガーのように
クールでもない。日本語、あるいは外国語(ポル語や英語など)の言葉ひとつひとつをきれいに発声し、ロング
・トーンと組み合わせながら、音を響かせることを心がけている。だから、トリオ(Pf・Dr・Ba)に加わるソロ楽器
は、金管(As・Tr・Tbなど)よりもむしろ、木管(Cr・Fl・Picなど)のやわらかい音系が合うように思う。実際過去の
コラボで、フルートとは3回一緒にライブをしている。今回、不思議な縁の繋がりでヴァイオリンのみほこんを
ゲストに迎え、伸びやかな弦楽器音とコラボできたのは、幸運の女神がほほ笑んでくれたのに違いない。
そして、私の歌を引き立たせてくれるウッチーのPf伴奏とソロ演奏、オブリガードもアドリブもよく聞こえたし、
歌っていてとても気持ちが良かった。Kemmyの太鼓は、むしろ抑えめの音量だったが、とてもクリアだった。
Aメロ→Bメロへのブリッヂ打音も、派手に叩かないでそろりっと入ってくれた。私は、この゛大人音゛こそ、欲し
かったドラミングだったので、とても気持ち良くリズムに乗れた。そしてKAZAのウッドベースは、時折フレット
に弦が当たってしなる様な打音を響かせた。ツーフィンガーで弾くこの小気味よい打音は、小節の頭を
はっきりと音出しし、メンバーたちにリズムをしっかりと伝えてくれたので、皆安心して歌い演奏できた。ソロ
プレイヤーとして力量充分、ライブ経験も豊富なメンバー達だからこそ出来た素晴らしい共演だった。
『良いライブを聞かせてもらいました。
バンドメンバーの皆さん、兎に角うまい。そしてノリが良く、メンバーみんなが気持ち
良さそうに楽しんで演奏している様子がなによりでした。』(音友のNKさん)
<この項つづく>
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